新天地トッテナムでどんな働きを見せるか

近年は3バックを採用するチームも増え、それに合わせてウイングバックの重要性も増している。チームによって求めるタイプは様々だが、マストである豊富な運動量に加えてスピード、攻撃性、もちろん守備力も求められる。

攻撃的なポジションでプレイする選手をウイングバックにコンバートする例も珍しいものではなくなっているが、その役割を上手くこなしてきたのがクロアチア代表のイヴァン・ペリシッチだ。

先日トッテナムへの移籍が決まったばかりのペリシッチは33歳とベテランの領域に入っているが、運動量はトップクラスだ。サイドを絶えず上下動する圧倒的なスタミナを持ち、怪我も少ない。

クロアチア代表では攻撃的なポジションに入るケースが多いが、今季までプレイしていたインテルでは左のウイングバックをこなしてきた。今季セリエAでは8ゴール7アシストときっちり結果も残しており、ウイングバックとしても一流だ。

トッテナムを指揮するアントニオ・コンテも3バックを好んで使用しており、ペリシッチはその要求に合う選手だ。前線に欠場者が出た際には、ペリシッチを左のウイングやセカンドストライカーに上げることもできる。トッテナムにとっては理想的なプレイヤーと言えよう。

ウイングバックとして守備面の貢献も求められるが、バイエルン専門メディア『Bavarian Football Works』は守備面も改善されていると評価する。ペリシッチはドルトムント、ヴォルフスブルク、バイエルンでもプレイしてきたが、その時以上に守備面は伸びているとの評価で、同メディアはここ10年で最も過小評価されている選手の1人とまでペリシッチを絶賛する。

2018年にはクロアチア代表の主力としてワールドカップ準優勝にも貢献しており、その貢献度は同僚のルカ・モドリッチにも負けないものだったと言っていい。その年のバロンドールはモドリッチが手にしたが、ペリシッチももう少し称賛の声を浴びても良かったかもしれない。

最近は30代に入っても衰えの色を見せない選手が増えているが、ペリシッチもまさしくその鉄人タイプだ。スピーディーなプレミアリーグの環境にも問題なく適応できるはずで、ペリシッチの加入でトッテナムの攻守がどう変わっていくのか楽しみだ。