クラブの哲学を知る重要人物

バルセロナにとってアンカーのポジションはチームの絶対的軸であり、バルセロナのアンカーに求められる仕事は難しい。それを長きにわたって務めてきたのがMFセルヒオ・ブスケッツだ。

そのブスケッツも33歳を迎え、時にミスが目につく場面も出てきた。しかし、スペイン『Tribuna』はまだまだ衰えていないとブスケッツの能力を改めて評価する。

今季印象的だったのは攻撃部分か。今季は中盤でリーグ戦21回のドリブルを成功させており、昨季の8回から大幅に増えた。ブスケッツは若い頃より相手の逆を取る術に長けており、タイミングを外して前を向けてしまう。その技術はまだまだ健在だ。

さらに今季はリーグ戦でチャンスメイク数33回を記録。意外かもしれないが、この数字はリーグ戦でのキャリアハイとなる。チーム全体では5番目に多い数字となっており、やはり攻撃面のセンスは抜群だ。数字だけで判断することは難しいが、ブスケッツはまだまだトップレベルで戦える選手と言える。

スペイン代表ではマンチェスター・シティのロドリが順調に伸びており、代表監督ルイス・エンリケはブスケッツとロドリをローテーションさせることが多い。2人は今年のワールドカップへ向けてライバルとなっていくだろうが、ブスケッツも攻撃センスはまだまだロドリに負けていないはずだ。

バルセロナの方は今夏にMFフランク・ケシエを加える可能性が高いとされているが、ブスケッツの経験値と技術は必要だろう。アンドレス・イニエスタ、今はバルセロナの指揮官を務めるシャビ・エルナンデスらが中盤から去り、今の中盤にはクラブの哲学を知る人間が少なくなっている。ブスケッツは貴重なカンテラ出身の1人であり、来季もチームを中盤の底からコントロールすべき選手だ(数字は『WhoScored』より)。