最終ラインに増えるオプション

ペペは2017年にチームを離れ、昨夏にはラファエル・ヴァランとセルヒオ・ラモスも退団。レアル・マドリードはセンターバックを総入れ替えすることになった。

3人はいずれもワールドクラスの実力者であり、レアルにいくつものタイトルをもたらしてきた。彼らに代わるセンターバックを見つけるのは容易ではないと考えられたが、昨夏からレアルの動きは実にスマートだ。

若いエデル・ミリトンの成長を促し、バイエルンからはダビド・アラバをフリーで引き抜いた。そして先日には、チェルシーDFアントニオ・リュディガーの獲得を発表。こちらもフリーでの補強となり、昨夏のアラバに続いて大物センターバックをフリーで引き抜いたことになる。

まだリュディガーがフィットすると決まったわけではないが、実績は十分だ。身体能力は極めて高く、対人戦では圧倒的な強さを誇る。地上戦、空中戦の両方で頼れる存在となるだろう。

何よりリュディガーの獲得で最終ラインにオプションが増える。今季と同じミリトンとアラバのコンビに加え、アラバを左サイドバックで起用してミリトンとリュディガーにセンターバックを任せるプラン、あるいは左サイドバックにフェルランド・メンディを配し、センターバックをリュディガーとアラバの経験豊富なコンビに任せるパターンなど、今季にはなかったローテーションも容易だ。控えにはユーティリティDFのナチョ・フェルナンデスもおり、この豊富なオプションは魅力的だ。

29歳のリュディガーは今が選手としてのピークと考えられ、レアルの守備はさらに強固なものになると予想される。昨夏のアラバ引き抜きもサッカー史に残る見事なフリー補強と称賛されたが、2年続けてフリーで獲得したDFが大ヒットする可能性がある。ペペ、ヴァラン、ラモスに代わるセンターバック3本柱が見つかったと言ってもいいはずで、このスマートな動きは見事と言うしかない。