大胆起用のマンチーニを評価する声も

今月2日にDFジョルジョ・キエッリーニの代表ラストゲームとしてアルゼンチン代表と対戦し、0−3で敗れたイタリア代表。ここから本格的な世代交代へ突入したわけだが、その3日後に行われたネーションズリーグ第1節のドイツ代表戦でイタリアは思い切った姿勢を見せた。

MFサンドロ・トナーリやダヴィデ・フラッテシ、FWジャンルカ・スカマッカといった今後の代表を引っ張っていくべき若手をスタメンに抜擢したことに加え、22歳のMFトンマーゾ・ポペガ、20歳のMFサムエレ・リッチ、20歳のFWマッテオ・キャンセリエリ、18歳のFWウィルフリード・ニョントら若手を続々と途中出場させたのだ。結果もドイツ相手に1−1で引き分けており、若手中心で臨んだゲームとしては十分な成績と言える。

この結果を喜んでいるのは、現在U-21イタリア代表を指揮する55歳のパオロ・ニコラートだ。同指揮官は2016年のU-18イタリア代表監督就任から、U-19、U-20、そして現在のU-21と世代別代表の強化を6年にわたって継続してきた人物だ。今回のドイツ戦に出場したメンバーの中にも、自身が見てきた選手が複数入っている。

ニコラートはA代表監督ロベルト・マンチーニが彼ら若手にチャンスを与えたことについて、こう振り返る。

「我々はマンチーニのような勇気ある指揮官を抱えていて幸せだよ。ドイツ戦には現在のU-21世代、あるいはここ2年間をU-21で過ごした選手たちが入っていた。トナーリ、ポペガ、ジャコモ・ラスパドーリ、スカマッカ、フラッテシ、アレッサンドロ・バストーニ、マヌエル・ロカテッリといった選手たちだ。これはU-15の世代をはじめ、育成の舞台裏にいる私たちにとっての称賛の瞬間でもある」(伊『Calciomercato』より)。

2021年に行われたU-21欧州選手権にて、ニコラートは今回ドイツ戦に出場したトナーリ、フラッテシ、スカマッカ、ポペガ、ラスパドーリを招集しており、彼らはU-21の世代でも主役だった。残念ながら大会はベスト8でポルトガルに敗れたが、世代別代表からA代表へのステップアップがスムーズに進んでいるのはポジティブだ。

他にも当時のU-21メンバーにはミランでの成長が期待される22歳DFマッテオ・ガッビア、今季ミランからセリエBのSPALにレンタル移籍して6ゴールを挙げた20歳FWロレンツォ・コロンボ、ジェノアからユヴェントスへの合流が決まっている20歳のMFニコロ・ロヴェッラ、今季インテルから同じセリエAのエンポリにレンタル移籍してリーグ戦13ゴールを挙げた23歳FWアンドレア・ピナモンティもメンバーに入っていた。

確実に若手は育っており、次の4年間へ期待は広がっている。ドイツ戦でサプライズ的活躍を見せた18歳のニョントも含め、イタリアの若返りは急速に進んでいくだろう。U-21を指揮するニコラートもそれを望んでいるはずで、クオリティある若手は揃っている。アズーリ完全復活へ、世代交代が大きなテーマとなっているのは間違いない。