32歳となったウォーカー

先日、イングランドサッカー協会から発表された21-22シーズンのプレミアリーグベストイレブン。こういった11人が選ばれる際にどうしても攻撃的なプレイヤーが選出されることが多く、守備面でより能力を発揮する選手が過小評価されてしまう傾向にある。

例えばマンチェスター・シティのカイル・ウォーカーがそうだ。5月28日で32歳になったベテランDFだが、彼の対人性能の高さはおそらく現サイドバッグで最も優れているといえる。スピード、判断力が抜群であり、彼が不在だったCLラウンド4の1stレグではヴィニシウス・ジュニオールを止められず、ウォーカーの偉大さを痛感するゲームとなった。

英『THE SPORTSMAN』では歴代のプレミアリーグでもウォーカーが最も優れた右サイドバックであると主張している。現状ではリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドが評価されているが、どうしても守備面で弱みを見せてしまう。レアルとのCL決勝でも裏にいるヴィニシウスに気づけず失点を喫してしまった。ウォーカーであれば防げた可能性はある。

同紙ではすでに現役を引退したプレイヤーとして元マンチェスター・ユナイテッドのギャリー・ネビル氏や元アーセナルのリー・ディクソン氏ともウォーカーを比較しているが、ウォーカーは彼らさえも超える選手として称賛されている。ディクソン氏は守備に定評のあるプレイヤーであり、ウォーカーと通ずるものがあるが、同紙ではウォーカーのボールを扱う技術の高さを差別化点として評価している。

スピードとパワーがウォーカーの強みだが、攻撃時には繊細なボールタッチを見せる。ジョゼップ・グアルディオラ監督がチームを指揮するシティの最終ラインであればある程度のボールコントロール力が必要とされるが、ウォーカーは器用にビルドアップもこなす。中に入っての偽サイドバックもお手の物であり、スルーパスで好機を演出することもできる。今季はリーグ戦で2アシストを記録した。

トッテナムからシティに移籍後は守備職人としてチームに貢献するウォーカー。目立つことはないが攻撃面でのスキルも上がっており、彼がプレミア史上最高の右サイドバックなのかもしれない。