中盤で進む世代交代

2000年代後半頃より、チャンピオンズリーグはスペインの2強であるバルセロナとレアル・マドリードが支配してきたと言っていい。その両チームが今取り組んでいるのは、最強世代からの若返りだ。

先日にはレアルがモナコからMFオーレリアン・チュアメニの獲得を発表。移籍金は8000万ユーロと高額だが、チュアメニはすでにフランス代表デビューも果たしているクオリティの高い守備的MFだ。22歳の若さを考えると、この金額も間違ってはいないだろう。

昨夏には同じフランス人MFエドゥアルド・カマヴィンガも加えており、今季のチャンピオンズリーグ制覇に貢献したフェデリコ・バルベルデもいる。

近年のレアルをコントロールしてきたのはカゼミロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチの中盤トリオだが、すでに後継者は揃いつつあるのだ。もっとも、現段階ではクロースやモドリッチほど展開力のある選手は見当たらない。ここは今後の補強次第だが、スペイン『as』は2024年には今夏に獲得したチュアメニを含め、中盤の世代交代がほぼ完了するとの見方を示している。おそらく新シーズンは契約延長したモドリッチらを軸に、若手をローテーションさせながら経験を積ませるスタイルが一般的となるだろう。

一方のバルセロナも中盤は若い。スペイン代表でも主力になりつつある17歳のガビ、天才肌の19歳MFペドリ、20歳のニコ・ゴンザレスだって面白い。前線には19歳のアンス・ファティもおり、バルセロナはカンテラ出身者を軸に若返りが進んでいる。この若手たちのレベルが想像以上に高く、新シーズンには大きな結果を残す可能性も十分に考えられる。

スペイン『SPORT』は両チームが今後10年戦える中盤を手にしたと伝えているが、まさにその通りか。両チームとも中盤が1つのストロングポイントだったが、ここまでは上手く世代交代が進んでいる印象だ。今季はレアルが再びチャンピオンズリーグを制したが、2020年代もリーガの2強がサッカー界を引っ張っていけるかどうかは、彼ら若手にかかっている。