リーグが閉幕し来季に向けた準備が進んでいるプレミアリーグですが、審判団の編成もリニューアルされることが発表されました。今季限りで引退したマイク・ディーン、ジョナサン・モス、マーティン・アトキンソンといった実績のある3名の主審に代わり、今月7日、新たに4名の審判がトップリーグに昇格すると発表されたのです。

 プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド(以下、PGMOL)は、プレミアリーグを担当する“セレクト・グループ1”に、主審としてヨークシャー出身のトム・ブラモールを選出。副審にはニック・グリーンハーフ、スティーブ・メレディスとナタリー・アスピノールの3名が昇格することを公表しました。

 かつてはプレミアリーグで主審を務め、現在PGMOLの責任者であるマイク・ライリーは、「彼らが昇格したのは、献身性だけでなく、コンスタントに高いパフォーマンスを発揮してきたことが要因である。セレクト・グループ1に大きな影響を与えてくれるだろう」と期待しています。

 ランカシャー出身のナタリー・アスピノールは40歳、イングランドのトップリーグで女性が審判を務めるのは歴代3人目となります。1990年代に活躍したウェンディ・トムズ、そして現役副審としてプレミアリーグで活躍しているシアン・マッシー・エリスに続く快挙です。

 フットボールリーグの副審を2016年から務め、評価と実績を積み重ねてきたアスピノール。ライリーは、「イングランドのレフェリングをさらに高めてくれる、素晴らしいアンバサダーになってくれるであろう」と期待しています。先駆者となったマッシー・エリスはスピード感のあるプレミアリーグの舞台で、タッチラインを疾走し的確なジャッジをする副審として高い評価を得ています。

 ビデオ・アシスタント・レフェリーが導入されたことで、時に厳しい批判に晒される職務であることは覚悟の上だと思いますが、プレミアリーグに新風を吹き込んでほしいと期待しています。

文/西岡 明彦

※電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)270号、6月15日配信の記事より転載