頼れるベテランだ

代表活動もあり、中断していたJリーグが再開された。首位の横浜F・マリノスはアウェイでガンバ大阪と対戦。2-1と勝利を掴んでおり、京都サンガF.C.戦からのリーグ戦での連勝を3に伸ばしている。

序盤、自陣のミスから先制点を許したF・マリノスだが、そこからの立ち直りが早かった。後方からのビルドアップが非常にスムーズであり、トップ下の西村拓真を経由してボールが前線につながっていく。前線には強力なFW陣が待ち構えており、彼らにボールが渡れば期待感のある攻撃が展開される。

ガンバ大阪戦でとくに存在感を放っていたのが、水沼宏太だ。32歳のベテランアタッカーで、今季すでに14試合でピッチに立っており、3ゴール3アシストの数字を残している。キック精度の高さが持ち味であり、敵陣深い位置まで侵入すれば積極的にクロスを供給する。クロス成功数16回はチームトップの数字で、F・マリノスのクロス王はガンバ戦でも存分に持ち味を披露していた。ゴールの場面では素晴らしい動き出しからボックス内でフリーになっており、西村の同点弾の起点となったのは水沼のクロスからだ。

そんな水沼だが、今季は昨季に比べ明らかに先発数が増えている。昨季は先発が1試合のみで、ほとんどが途中からピッチに立つスーパーサブ的扱いだったが、今季はすでに8試合で先発しており、直近6試合では5試合がスタメンだ。ウイング陣の怪我人も影響しているといえるが、チーム内での序列が上がっているように思える。実際に水沼が不在であればアタッキングサードでアイデア不足と感じるゲームもあり、ケヴィン・マスカット監督が重宝する理由も分かる。

正確なクロスから好機を演出、さらには自らゴール奪取と大活躍だった水沼。彼のキック精度はアタッキングサードだけでなく、中盤からのボールの前進でも効果的な働きを見せており、彼なしで今のF・マリノスは語れない。首位に立つチームの原動力であり、25日の柏レイソル戦での活躍にも注目だ(データは『SofaScore』より)。