EURO2020では準優勝に貢献も

昨夏のEURO2020でもイングランド代表の準優勝に大きく貢献するなど、マンチェスター・シティFWラヒーム・スターリングはトップクラスのアタッカーと言っていいはずだ。

しかし、どこか評価が上がり切らないところがある。現在はチェルシー行きの噂も浮上しており、マンCでもどこか主役になりきれない。

確かに武器の多い選手ではない。高精度のミドルシュートを持つわけでもなく、長短のパスでゲームをコントロールするタイプでもない。最大の持ち味はスピードに乗ったプレイにあり、ゴール前に顔を出してシンプルにゴールを決めるアタッカーだ。

その影響もあるのか、英『sky Sport』はスターリングのゴールがどれも簡単そうに見えることも過小評価に繋がっているのではないかと分析している。チームメイトのケビン・デ・ブライネがペナルティエリア外から派手なシュートを決めるのに対し、スターリングのゴールがクロスに合わせるだけのものだったり、イージーショットが多いとの見方だ。

だが、数字で見ればスターリングが優秀なのは間違いない。ジョゼップ・グアルディオラが就任した2016-17シーズンからはプレミアリーグで85ゴールを挙げており、これは同期間では6番目に多い数字だ。80ゴールを決めた選手もスターリングを含め8人だけで、スターリングは現プレミアでもトップクラスのアタッカーのはずだ。

しかもまだ27歳。選手としてはピークに近い年齢で、仮にチェルシーへ移籍することになればマンCにとって強烈なライバルとなる可能性も考えられる。

EURO2020では前線に構えるハリー・ケインとのコンビでチームを決勝へ導いたが、高い評価を得ているのは明らかにトッテナム所属のケインの方だ。ケインがワールドクラスと称賛されるのに対し、スターリングにそうした声は聞こえてこない。

優秀なアタッカーであることは間違いなく、スターリングももっと評価されるべき選手だ。アーリング・ハーランドを迎えたとはいえ、マンCは今手放せば後悔することになるかもしれない。