アヤックスで放っていた輝きを失った者も

2018−19シーズン、アヤックスはチャンピオンズリーグでベスト4まで進む快進撃を見せた。当時のチームからは若き主力選手たちが続々とビッグクラブへ羽ばたいたが、あれから3年。果たして大成功と呼べる補強はあっただろうか。

分かりやすいところから見るなら、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したMFドニー・ファン・デ・ベークは失敗だった。オーレ・グンナー・スールシャール体制でまったく出番がなく、アヤックス時代のダイナミックなパフォーマンスをプレミアリーグで発揮できていない。

チェルシーへ移籍したMFハキム・ツィエクも成功とは言い難いだろう。ライバルが多いこともあるが、プレミアリーグでは46試合で6ゴール6アシスト。能力を考えると、攻撃の中心としてもう少し数字を伸ばせたのではないか。今夏には移籍の話題もあり、チェルシーの絶対的戦力とは言い難い。

では、当時のアヤックスで目玉選手となっていたMFフレンキー・デ・ヨングとDFマタイス・デ・リフトはどうだろうか。両者とも現オランダ代表の中心メンバーであり、さすがに能力は高い。しかし、英『Squawka』はバルセロナへ向かったデ・ヨング、ユヴェントスへ向かったデ・リフトについて、失敗だったとの評価を下している。

大失敗とまでは言えないが、能力を100%引き出せているかは微妙なところ。デ・ヨングはバルセロナの中盤でも際立つ技術の持ち主だが、オランダ代表でプレイしている時の方がチーム全体をコントロールできている印象もある。リオネル・メッシの退団からチームが混乱したことも影響しているだろうが、バルセロナはデ・ヨングの能力を引き出しきれていないか。

デ・リフトはジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチの後継者となる存在で、守備に関する能力は高い。しかしチームは2シーズン連続でスクデットを逃しており、チャンピオンズリーグでも結果が出ていない。デ・リフトも奮闘しているが、まだユヴェントスの最終ラインを統率する絶対的リーダーにまでは至っていないか。もっと出来ると考えている人もいるだろう。

移籍先の混乱に巻き込まれた選手も目につくが、2018−19シーズン当時ほどの存在感を発揮できていない選手の方が多い印象だ。ここまでの3年間で大成功と評価できる選手は見当たらないか。