若手の育成が上手すぎる

全員がアカデミー出身者というわけではないが、若い選手を育てて高値で売却する。アヤックスのこの手法は見事にヒットしている。

先日もFWセバスティアン・ハラーのドルトムント移籍が正式発表となったが、すでに今夏はMFライアン・グラフェンベルフをバイエルンへ売却し、DFノゼア・マズラウィも退団してバイエルンへ。他にもDFリサンドロ・マルティネスやユリエン・ティンバー、FWアントニーがビッグクラブから関心を寄せられている。アヤックスのタレント力には驚かされるばかりだ。

2017−18シーズンから振り返ると、アヤックスの市場での売却額は5億ユーロに達する。今夏はハラーを3100万ユーロ、グラフェンベルフを1850万ユーロで売却。ハラーは28歳と若手ではないが、グラフェンベルフはアヤックスのアカデミーから出てきた20歳の逸材だ。実にアヤックスらしいビジネスと言える。

2017年からはDFダビンソン・サンチェスをトッテナムへ(4200万ユーロ)、FWジャスティン・クライファートをローマへ(1725万ユーロ)、MFフレンキー・デ・ヨングをバルセロナへ(8600万ユーロ)、DFマタイス・デ・リフトをユヴェントスへ(8550万ユーロ)、FWカスパー・ドルベリをニースへ(2050万ユーロ)、MFハキム・ツィエクをチェルシーへ(4000万ユーロ)、MFドニー・ファン・デ・ベークをマンチェスター・ユナイテッドへ(3900万ユーロ)、DFセルジーニョ・デストをバルセロナへ(2100万ユーロ)など、ここ5年ほどはアヤックスのタレントがかなり注目を集めている。

これだけのタレントを手放しながら、エールディヴィジで強さを維持しているのも見事だ。今夏はトッテナムで出番を確保しきれなかった24歳のオランダ代表FWステーフェン・ベルフワインの獲得を決めており、ハラー退団に合わせて前線補強に動いている。

指揮官エリック・テン・ハーグがマンUに引き抜かれたのは痛かったが、アヤックスは新シーズンもエールディヴィジの頂点に立てるのか。さらなる若手タレント輩出にも期待がかかるところで、今後も市場で注目を集めていくことだろう。