若手も豊富な現在のレアル

昨季はリーグ優勝に加えチャンピオンズリーグも制覇するという最高のシーズンを送ったレアル・マドリード。リーグとCLの両方で2連覇を狙いたいレアルは、モナコからMFオーレリアン・チュアメニを迎え入れ、DFアントニオ・リュディガーをフリーで獲得。中盤やCBは層の厚みが増したが、カスティージャ(主に23歳以下の選手が集まるリザーブチーム)まで目を向けると、意外にも右サイドバックの人材が豊富となっている。

長らく右SBのレギュラーはスペイン代表DFダニエル・カルバハルが務めており、そのバックアッパーを本来はウイングが本職のFWルーカス・バスケスや、ディフェンスならどこでもできるナチョ・フェルナンデスが担っていた。しかし現在は、フィオレンティーナへとローンで移籍していたDFアルバロ・オドリオソラがレアルに復帰しており、4月からチームに加わった18歳のDFヴィニシウス・トビアスもカスティージャに在籍している。

それに加え、スペイン『AS』は下部組織の16歳DFアレックス・ヒメネスという選手についても触れている。彼にはチェルシーやバイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブが関心を示していたようだが、レアルは彼に大きな期待を寄せており、5月に契約を2027年まで更新。来季からは飛び級でカスティージャに登録され、ラウール・ゴンサレス監督の下でプレイするという。

ブラジル出身のヴィニシウス・トビアスにはEU圏外選手枠の問題があり、トップチームで起用できない可能性も高いが、カスティージャに加わるヒメネスまで計算に入れるなら、今季のカルロ・アンチェロッティ監督は、カルバハル、バスケス、ナチョ、オドリオソラ、トビアス、ヒメネスと最大6人の選手を右SBとして計算することができる。

武者修行を経たオドリオソラの成長度合いや、カスティージャのトビアス、ヒメネスがどれだけトップで通用するかはまだ未知数だが、カルバハルが30歳の大台に突入したこともあり、そろそろ後継者を探さなくてはならない。

カルバハルと同じく下部組織出身のヒメネスがその座を確保すれば、レアルとしては理想的なはず。焦る必要はないが、近い未来にトップチームで出場機会をもらい、その才能の片鱗を世界に見せつけるヒメネスの姿に期待したい。