チームの顔となったマウント

チェルシー下部組織出身であり、今やトップチームでも欠かせない存在となったMFメイソン・マウント。現在行われているプレシーズンには、チェルシーアカデミー出身者が多く参加しており、マウントは喜びと責任の両方を感じているようだ。

マウントは6歳でチェルシーのU-9チームに参加し、18歳の頃から2度のローン移籍を経験。2019年にチェルシーへと帰還すると、それ以来トップチームで中心選手としてプレイするようになり、昨季はリーグ戦11ゴール10アシストと抜群の成績を残した。

幼い頃からチェルシーのアカデミーで育った選手には、マウント以外にもDFリース・ジェイムズやDFトレヴォ・チャロバー、FWカラム・ハドソン・オドイ、MFルベン・ロフタス・チークなどがいるが、今季はMFコナー・ギャラガー、FWアルマンド・ブロヤ、DFレヴィ・コルウィルといった若手有望株たちも、戦力として数えられる可能性がある。

この3人は昨季それぞれローン移籍で実戦経験を積んでおり、ギャラガーはクリスタル・パレス、ブロヤはサウサンプトン、コルウィルはハダースフィールド・タウンからチェルシーへ戻ってきた。怪我の治療なのか、移籍交渉のためなのか、ブロヤは現在チームを離れてロンドンへ戻っていることが報じられているが、ギャラガーとコルウィルの2人は先日行われたシャーロットとの親善試合で同時出場を果たしている。

英『The Mirror』によれば、マウントはこういったアカデミー出身選手たちがトップチームまでやってくる状況について自らの考えを明かしており、“先輩としての在るべき姿”について語っている。

「今は多くの選手がトップチームへ足を踏み入れているけど、しばらくの間そんなことはなかった」

「今では毎年、何人かの選手がやってきて、大きなステップを踏み出している。それがアカデミーに望んでいることなんだ。トッププレイヤーが育ってきているんだ。彼らは今、うまくやり続け、ハードワークし、僕たちの足跡からトップチームに入るための方法を学ばなければならない」

「僕たちは、6歳以下、7歳以下、8歳以下の選手たちのロールモデルでありたいと思っているし、ここ数年やってきたことが彼らの見本となってほしい。僕たちはまだ若いし、達成しなければならないことがたくさんあるから、良いお手本となり続け、ハードワークも継続しなければならない。それが僕らの目標であり、今の僕らが進むべき道のりなんだ」

数年前までのチェルシーは、ユースからトップチームに上がって活躍したのが、クラブレジェンドのDFジョン・テリーくらいだった。若手育成に注力した成果が、ここ数年で実り始めていることは明らか。

マウント本人が語るように、先駆者たちがどのようなキャリアを築けるかで、後輩たちの未来も変わってくる。マウントやジェイムズといった選手には、世界のトップオブトップになれるだけのポテンシャルが備わっているはずで、このまま順調にいけばアカデミー生たちにとっての最高のお手本となるだろう。

23歳の時点で、後輩たちのためにも頑張らなければならないことを理解しているマウントの人間力の高さは驚異的だ。きっとその責任感や頭の良さも、今後の彼の成長を後押しすることだろう。