プレシーズンマッチで積極的に試している

今夏の移籍市場では大型補強を行い、22-23シーズンに向けて備えているバルセロナ。7月に入ってからはすでに3試合のプレシーズンマッチをこなしており、レアル・マドリードとのエル・クラシコ含め2勝1分と未だに負けがない。

このプレシーズンマッチで目立っているのはMFフレンキー・デ・ヨングのセンターバック起用だ。普段は中盤のインサイドハーフやアンカーを務める選手だが、シャビ・エルナンデス監督はこのオランダ代表MFを最終ラインに配置している。

今夏での放出が噂される選手であり、判断が難しいところではあるが、デ・ヨングのCB起用は一つのオプションになる。ボールを前進させることに長けており、正確なパスと推進力のあるドリブルを駆使して最後尾から攻撃に厚みを持たせていく。ガビ、ペドリらに続く4枚目の中盤というイメージであり、セルヒオ・ブスケッツが封じられてもデ・ヨングが代役としてビルドアップを支える。

しかし持ち上がるごとに後方にはスペースが生まれる。もちろんブスケッツらがカバーに入っているが、不用意な位置でのロストとなれば即ピンチにつながる。対応する選手が本職のセンターバックではなくブスケッツになるのは不安が大きい。また通常の守備でもデ・ヨングがCBとして守ることになり、守備力としては物足りないかもしれない。

西『MUNDO DEPORTIVO』ではレアル戦のパフォーマンスを採点しており、デ・ヨングは本職が中盤ながら最終ラインもこなす「カメレオン性能」を高く評価されている。オランダ代表MFの推進力が最大限に生かされており、シャビの考えも分かる。

しかしわざわざ本職のCBを退けデ・ヨングをその位置で起用する必要があるのかは気になるところだ。すでにアンドレアス・クリステンセンはチームに合流しており、セビージャのジュール・クンデ獲得が近いとの報道もある。ジェラール・ピケ、エリック・ガルシア、ロナウド・アラウホと頭数は足りており、CLと並行してリーグ戦を戦うにしても足りている。放出濃厚なため一時的な起用とも考えられるが、今後のシャビの采配に注目だ。