バレンシアでは結果を出していたが……

バルセロナ移籍あたりから歯車は狂ってしまったのか。2016年から苦しい6年間を過ごしているのがポルトガル人MFアンドレ・ゴメスだ。

バレンシアで評価を伸ばしたゴメスは、2014年に21歳の若さでポルトガルA代表デビューを果たすなど順調なキャリアだった。リーガ・エスパニョーラでの活躍から2016年にはバルセロナ移籍を果たすのだが、この挑戦は上手くいかなかった。

思うような結果を出せぬまま、ゴメスは2018年にイングランドのエヴァートンへ向かうことに。しかしここでも怪我に見舞われ、何と現在は2019−20から3シーズン連続でリーグ戦ノーゴールが続いている。エヴァートンでの通算成績はちょうど100試合に出場し、2ゴール7アシストとかなり寂しい。チームも昨季は残留争いに巻き込まれることになり、チーム成績も理想的とは言えない。エヴァートン挑戦も失敗だ。

スペイン『Mundo Deportivo』によると、そのゴメスにセビージャが関心を示しているという。バレンシアでの活躍を考えれば、リーガの準強豪クラブでのプレイはゴメスに合っているかもしれない。セビージャはフレン・ロペテギの下で攻撃的なフットボールを展開している野心的なチームだ。

ポルトガル代表では続々と若手有望株が登場し、ゴメスの最後の出場は2018年3月まで遡る。おそらく今年のワールドカップ行きは厳しいだろう。

再び評価を取り戻したいところだが、バルセロナ移籍から現在のエヴァートンに至るまでの流れは失敗だったのか。ゴメスの6年間はほろ苦いものとなってしまった。