獲得できれば理想的な人材

MFオーレリアン・チュアメニやDFアントニオ・リュディガーの加入により、CF以外の層が厚くなった今夏のレアル・マドリード。現状唯一とも言える懸念事項は、FWカリム・ベンゼマのバックアッパーだが、これまでも何度か名前の挙がってきたエスパニョールのFWラウール・デ・トマスが、レアル移籍を望んでいるようだ。

バルセロナ戦、クラブ・アメリカ戦、ユヴェントス戦と、ここまでプレシーズンマッチを3試合こなしたレアルは、FWエデン・アザールの0トップ起用を積極的に試している。ユヴェントス戦でのアザールはゴールの起点となるプレイを見せたが、自らが奪ったゴールはクラブ・アメリカ戦でのPKのみとなっており、まだまだ0トップとしての適応が必要だ。

このようにカルロ・アンチェロッティ監督は、ベンゼマのバックアッパー問題をなんとかアザールで解決しようとしており、レアルはストライカー探しにあまり動いていない。しかし、スペイン『AS』によれば、エスパニョールのデ・トマスが今夏の移籍を検討しているようで、希望の行き先はレアルだという。

デ・トマスはレアル下部組織出身の選手であり、ローン移籍を繰り返していたものの、2019年までこのクラブに在籍していた。ローン先のラージョ・バジェカーノで結果を残すと、その後ベンフィカへ完全移籍を果たし、2020年1月からはエスパニョールでプレイしていた。

昨季のデ・トマスはエスパニョールでリーグ戦17ゴールを記録し、ベンゼマに次ぐラ・リーガ得点ランキング2位タイでシーズンを終えた。前半戦からゴールを量産していたデ・トマスにはスペイン代表からも声がかかり、昨年11月には代表デビューを果たしている。

同メディアによれば、エスパニョールはデ・トマスの契約解除条項を7500万ユーロ(102億円)に設定しているようだが、最終的な価格は2500万〜3000万ユーロ(34億〜41億円)程度になるだろうと伝えている。

レアルをよく知る、実績のあるストライカーということもあり、ベンゼマの代役としてデ・トマスは理想的。本人がレアル行きを望んでいるということは、出場機会の減少も覚悟しているということだろう。

控え扱いとなる選手に、2500〜3000万ユーロを払うべきなのかという点は議論の余地があるが、もし獲得できれば、ベンゼマが離脱した際のダメージを軽減できることは間違いない。