ネイマール移籍から何かが変わったとの見方も

今から5年前の2017年8月3日、この日はブラジル代表FWネイマールがバルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍した日だ。移籍金額は驚愕の2億2200万ユーロ。英『Squawka』は5年前のこの日より移籍市場の何かが変わったと振り返っている。

近年は移籍金額が高騰しているが、ネイマールの移籍はその始まりと言っていいのかもしれない。この取引以降は1億ユーロ超えの移籍金で動く選手も珍しくなくなった。

しかし、移籍金額に見合う働きが出来ている選手ばかりではない。期待に応えられず、サポーターから厳しい批判を浴びている選手の方が多い印象だ。

実際、同メディアの評価は辛口だ。同メディアでは1億ユーロ超えの移籍金で動いた選手のパフォーマンスを10点満点で評価しているが、合格ラインと言える6点を超えている選手は3人しかいない。

1人は昨季ようやく覚醒の兆しを見せたアトレティコ・マドリードFWジョアン・フェリックスだ。2019年にベンフィカから1億2700万ユーロの移籍金でアトレティコへ加わったフェリックスはチームスタイルの適応に苦戦したが、昨季の活躍もあって6点の評価がつけられている。まだ22歳と若いため、最終判断はもう少し先のことになるだろう。勝負は今季か。

2人目はパリ・サンジェルマンのエースになったFWキリアン・ムバッペだ。モナコから1億8000万ユーロの移籍金で加わったムバッペは理想通りの成長を果たしており、リーグ・アンでも複数回の得点王を獲得。同メディアの評価は8点で、これに異論はないだろう。

最後の3人目は意見が分かれるかもしれないが、レアル・マドリードFWガレス・ベイルだ。今夏にレアルを離れてアメリカへ向かったベイルは怪我も多く、思うようにプレイできないシーズンも多かった。またサッカーに対する姿勢も独特で、モチベーションに疑問を抱かれることが何度かあった。

ただ、それでもベイルは決定的な働きでチャンピオンズリーグや国王杯のタイトルをチームにもたらしている。ここぞの場面での決定力はさすがで、同メディアの評価も9点と高い。

その他の評価は厳しい。昨夏インテルからチェルシーへ1億1500万ユーロで移籍したFWロメル・ルカク、ネイマールの後釜としてバルセロナに加入しながら怪我の目立つFWウスマン・デンベレ、チェルシー時代とは別人となってしまっているレアル・マドリードFWエデン・アザールの3名は3点。

ネイマールと、アトレティコ・マドリードからバルセロナへ向かったFWアントワーヌ・グリーズマンは4点。ややネイマールへの評価は厳しいが、他の選手に比べても移籍金が高額だ。怪我でチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの大事なゲームを欠場したことも何度かあり、稼働率はあまり良くない。大成功とまでは言えないか。

アストン・ヴィラからマンチェスター・シティへ向かったMFジャック・グリーリッシュ、レアル・マドリードからユヴェントスへ移籍したFWクリスティアーノ・ロナウド、ユヴェントスからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したMFポール・ポグバは5点だ。ロナウドはセリエAでも得点王を獲得するなどゴールを量産したが、期待度が大きすぎたか。クラブはチャンピオンズリーグ制覇を狙っていたが、その目標はあっさりと崩れてしまった。そこはマイナスポイントか。

最後にワースト評価となっているのは、リヴァプールからバルセロナへ1億4500万ユーロで移籍したMFフィリペ・コウチーニョで2点だ。現在はアストン・ヴィラへ移籍しているが、バルセロナではその才能を発揮することが出来なかった。ウイングもインサイドハーフもこなせるアタッカーとして期待は大きかったのだが、バルセロナではらしくないボールロストも目立つなど上手くいかなかった。この評価も仕方がないか。



このうちグリーリッシュ、フェリックス、デンベレはまだ評価を上げるチャンスが残っている。特にデンベレは今夏のプレシーズンで好調を維持しており、今季は再びのブレイクのチャンスだ。

今後も1億ユーロ超えの移籍金で動く選手は出てくるだろうが、選手にはプレッシャーに負けずに結果を出す実力とメンタルの両方が求められる。ネイマールのパリ移籍から5年で市場の感覚が変わったところもあるかもしれないが、ここまでは失敗例も目立つ結果となっている。