ロシアのウクライナ侵攻による影響をもろに受けたチェルシー

ブライトンのDFマルク・ククレジャを獲得し、今夏5人目の新戦力を確保したチェルシー。チームを率いるトーマス・トゥヘル監督もこれには安堵しているようだ。

今夏のチェルシーはオーナー交代の影響により、移籍市場でのスタートダッシュに失敗してしまい、DFアントニオ・リュディガーやDFアンドレアス・クリステンセンといった主力たちは契約満了で退団。本領を発揮できなかったFWロメル・ルカクもローンでインテルに放出し、選手層は薄くなる一方だった。

それでもマンチェスター・シティからFWラヒーム・スターリング、ナポリからDFカリドゥ・クリバリを獲得することに成功し、最低限の穴は埋めることができたチェルシー。プレミアリーグやチャンピオンズリーグを戦い抜くために、ここからさらなる補強を見せたいところだったが、最近まで新戦力補強に関する音沙汰はなく、アメリカで行われたプレシーズンマッチではアーセナルに4-0で敗れ、チームに暗雲が立ち込めていた。

しかし、チェルシーはここ数日で、18歳のGKガブリエウ・スロニナや、同じく18歳のMFカーニー・チュクエメカといった若手有望株と契約。去就が不透明になっていたDFセサル・アスピリクエタとの契約延長も果たし、ついにはブライトンのDFマルク・ククレジャという即戦力まで確保することに成功した。

英『Daily Mail』によれば、トゥヘル監督は多くの選手が退団を希望していた中で、共同オーナー兼暫定スポーツディレクターのトッド・ベーリー氏と緊密に連携し、移籍関連の事業に想定した以上の時間を割かなければならなかったという。そして、アーセナルに4-0で敗れた際には、溜まっていたフラストレーションが爆発していた模様。

そういった状況を乗り越え、ククレジャ獲得までこぎつけたトゥヘル監督。今の気持ちについてこのようなコメントを残している。

「100%落ち着いていたわけではなく、時に混乱したり、時に気が散ることもあった」

「コブハム(練習場)へと戻ってきた時間が助けとなった。皆を落ち着かせることができたからね。試合や新シーズンに向けて今何をすべきか、知ることができたし、それが我々の持つ環境だ。その過程で、みんな落ち着くことができたんだ」

「移籍市場での成功を見ることでも落ち着くことができたよ。チェルシーの強さは内側、さらには外側からの落ち着きであり、その状態にもう一度たどり着く必要がある」

「私は今、我々に対する期待感を抑えたくない。それと同時に、あまり大きなプレッシャーもかけたくない。我々はまだ変革中のチームだ。私にとってはどちらの方向にも転がる可能性があるから、謙虚に、そして自分たちが最高の状態になるために努力しなければならない」

オーナー交代という不測の事態により、苦労を強いられたトゥヘル監督。それでもなんとかチームを上向きにしようと努力しており、開幕戦エヴァートン戦の勝利には安堵したことだろう。