ポジションを争うライバルとなるか

若手のスカウトと育成を強みとするボルシア・ドルトムント。昨季はジェイドン・サンチョを、今季はアーリング・ハーランドをプレミアリーグのクラブに売却し、大きな利益を得た。

しかしドルトムントにやってきた逸材がみな彼らのように飛躍して羽ばたくわけではなく、名前を聞く回数が減ってしまう選手もいる。現在はポルトガルのプリメイラリーガに所属するベンフィカのMFユリアン・ヴァイグルがそうだろう。

現在ドイツの3部に相当する3.リーガのTSV1860ミュンヘンからドルトムントに引き抜かれたヴァイグル。当時は無名の選手だったが、すぐさま頭角を現わしており、初年度となった15-16シーズンのリーグ戦では30試合で起用されている。しかし17-18シーズンあたりからプレイタイムが減り、2019年にベンフィカへ移籍。この決断について当時ポルトガルメディア『A BOLA』では「新しいことに挑戦したかった」と語っている。

中盤の底でプレイすることが多く、センターバックを任されることもある。長短正確なパスでゲームを作り、自ら推進力のあるドリブルでボールを運ぶこともある。186cmと恵まれた体格の持ち主であり、相手から寄せられることがあっても大きな体を生かしボールをキープする。昨季は2ゴール3アシストと得点に関与する年であり、攻撃面での成長が見られる。

独『Kicker』によるとボルシアMGがヴァイグルに興味を示しているようだ。同クラブは中盤の実力者を探しており、ヴァイグルがターゲットになったという。同紙によると新監督のダニエル・ファルケは過去にドルトムントでコーチを務めており、ヴァイグルとは面識があるようだ。

ボルシアMGの中盤兼CBといえば日本代表の板倉滉と強みが被る。板倉も186cmであり、共通点は多そうだ。

ヴァイグルがドイツ復帰となればポジションを争うライバルとなるだろう。現状板倉はCBで起用されているが、中盤で使われる可能性もあり、そうなれば激しい競争が行われる。ヴァイグルは現ドイツ代表であり、板倉がどこまで彼相手に戦えるか見物である。

ドルトムント時代以来となるドイツ復帰の可能性が浮上しているヴァイグル。デビューしたのが早かったこともあってまだ26歳の選手であり、再び母国でプレイすることになるのだろうか。