選手のコンディション管理がカギ握るシーズンに

今季の戦いは普段とは異なる。11月から12月にかけてワールドカップ・カタール大会が開催されるため、後半戦に選手たちのモチベーションやコンディションがどう変わっているのか想像がつきにくいのだ。

ビッグクラブほど各国代表選手を抱えているケースが多く、心配している指揮官も多いだろう。では、昨季セリエAを制したミランはどうだろうか。

チームを指揮するステファノ・ピオリは今季の戦いについて、「変わったシーズンになるだろう。すでに選手たちには今日から11月半ばまでのスケジュールを見せたよ。信じられないほどの努力が必要であり、プレイできる全選手が重要だ。シーズン途中でのワールドカップは困難も生み出すだろうが、今季直面することに興味がある。ワールドカップに出場しない選手たちにとっては、良い状況になると思う。カタールへ向かう選手たちはコンディション管理が難しい複雑なシーズンになるだろうし、リバカリーの方法も理解する必要があるだろう」と語っている(伊『Sempre Milan』より)。

だが、ミランは昨季セリエA王者ながらワールドカップ出場国で絶対的主力になっている選手がそこまで多くない。GKマイク・メニャンはフランス代表に入るだろうが、センターバックのフィカヨ・トモリ(イングランド)とピエール・カルル(フランス)はまだ分からない。トモリは実力あるセンターバックだが、まだイングランド代表の主力にはなりきれていない。

カルルは昨季ブレイクしたが、まだA代表ではプレイしたことがない。おそらく今回のワールドカップでフランス代表メンバーに入るのは難しいだろう。

フランスのベテランFWオリヴィエ・ジルーもカリム・ベンゼマが代表に復帰していることもあり、ワールドカップメンバーに入るかは分からない。ジルーがチームに残るとなれば、ミランにとっては大きいだろう。

イタリアは出場権を持っていないため、DFダヴィデ・カラブリアやMFサンドロ・トナーリは残る。ベルギー代表には新加入のFWディボック・オリギ、MFチャールズ・デ・ケテラエル、さらにアレクシス・サレマーカーズと候補者が数名いるが、いずれもスタメンに入れるかは微妙なところだ。

ポルトガルのFWラファエル・レオンもまだ主力ではない。クリスティアーノ・ロナウド、ディオゴ・ジョタらに比べると出番は限られるだろう。

当然ワールドカップでの出場時間が少なくなれば、疲労軽減はもちろん怪我のリスクも減る。各国代表の主力を多数抱えているクラブは難しい舵取りを迫られるだろう。その点ではインテルやユヴェントスの方が大変か。

ミランからはフランス代表DFテオ・エルナンデス、GKメニャン、デンマーク代表DFシモン・ケアーらが代表の主力となりそうだが、それでも多くはない。このあたりも今季の戦いには影響してきそうだが、ピオリはどうチームをコントロールしてくるだろうか。若手が多いミランにとっては悪いことばかりではないかもしれない。