当たり補強は復活に欠かせない

アレックス・ファーガソン退任以降、プレミアリーグでの優勝がないマンチェスター・ユナイテッド。近年でいえば20-21シーズンの2位が最高成績だが、翌シーズンの昨季はシーズン途中での監督解任もあって6位に終わっている。

ユナイテッドが以前の栄光を取り戻せない理由はいくつか考えられるが、その一つに当たり補強の少なさがある。毎年のように100億円以上を移籍市場に投入しているが、ここ数年での大当たりはスポルティングCPから獲得したMFブルーノ・フェルナンデスくらいだろう。得点力のある攻撃的MFで、20-21シーズンはリーグ戦で18ゴール12アシストと二桁得点二桁アシストを達成している。

「マンチェスター・ユナイテッドはフットボーラーの墓場になってしまった」

「現時点で価値があり、一定レベルのパフォーマンスを発揮している選手は2人だけだ。ブルーノ・フェルナンデスは少し調子が悪いが、ここ2シーズンに渡って記録した数字を考えると、彼は上手くいっている。(ズラタン)イブラヒモビッチも上手くいった」

このように古巣の補強を批判するのはユナイテッドOBのギャリー・ネビル氏だ。同紙によれば過去9年間でユナイテッドは主要な33人の選手を獲得し、そのために12億5000万ポンドを費やしている。しかしネビル氏はその中で2人しか成功していないと古巣の補強を批判している。

今季この問題は解決するのか。今夏の移籍市場での動きはエリック・テン・ハーグが主導となっているとされており、教え子のリサンドロ・マルティネス、元アヤックスのクリスティアン・エリクセン、タイレル・マラシアを獲得した。エリクセンは中盤でまずまずの輝きを見せたが、マルティネスは弱点である空中戦を狙われるなどさっそく評価が下がっており、総額6700万ユーロの移籍金の価値があったのか疑いの目が向けられている。

ライバルのマンチェスター・シティに追いつくためにも重要な移籍市場での補強。幸いテン・ハーグが来たことでチームの軸が決まり、補強にも一貫性が生まれると考えられるが、ユナイテッドはシティのような当たり補強を続けられるのだろうか。