特大のプレッシャーに応えられなかった選手が多く

近年は移籍金が高騰していることもあり、クラブレコードとなる金額での移籍も増えている。では、プレミアBIG6とされるクラブが史上最高額で獲得した選手たちの現状はどうなっているのか。

結論から言えば、失敗例の方が目立つ。先日にはアーセナルFWニコラ・ペペがフランスのニースにレンタル移籍することになったが、ペペは2019年にアーセナルがクラブレコードとなる7200万ポンドで引き抜いたアタッカーだ。リーグ・アンでは得点を量産できていたが、プレミアリーグでは思うような数字を残せなかった。今夏のレンタル移籍は妥当な判断だ。

今夏にクラブを離れたのはペペだけではない。昨夏に9750万ポンドもの移籍金でインテルからチェルシーに加わったFWロメル・ルカクは、1年でインテルへ戻ることになった。9750万ポンドはチェルシー史上最高額だったが、その金額に見合うパフォーマンスではなかった。

さらに2016年夏にマンチェスター・ユナイテッドが8750万ポンドで獲得したMFポール・ポグバ、2019年にトッテナムが6000万ポンドで獲得したMFタンギー・エンドンベレも今夏にクラブを離れた。ポグバはフリーで古巣ユヴェントスへ復帰し、エンドンベレはナポリへのレンタル移籍だ。

ポグバは輝きを放った時期もあったが、この6年のパフォーマンスには波があった。マンUのスタイルが定まらなかったことも影響しているだろうが、ポグバにとっては苦しい時間の方が多かったはずだ。

エンドンベレも技術は高かったが、今季もアントニオ・コンテの信頼は得られなかった。トッテナムへの移籍は失敗だったと言っていい。

クラブレコードで獲得された選手たちが今夏に4人もクラブを離れることになり、残ったのは昨夏1億ポンドでマンチェスター・シティに加わったMFジャック・グリーリッシュ、リヴァプールが2018年に7500万ポンドで獲得したDFフィルジル・ファン・ダイクの2人だ。

グリーリッシュはまだ評価の途中といったところで、今季のパフォーマンス次第だろう。よって、今のところ大成功となるのはファン・ダイクのみだ。米『ESPN』はファン・ダイクに10点満点中10点の評価を与えており、この4年半のパフォーマンスに文句はつけられない。

ちなみにリヴァプールは今夏にベンフィカからFWダルウィン・ヌニェスを引き抜いており、ボーナスを含む条件を満たせば移籍金総額は8500万ポンドになるとされており、その際にはファン・ダイクを超えてのクラブレコードとなる。しかし、『ESPN』は現段階ではファン・ダイクの方をクラブレコードと見ている。

総括すると失敗例の方が目立つ形となっているが、グリーリッシュ、さらに今夏加わったヌニェスも今後が気になる。いきなりプレミアリーグで退場処分を食らう苦いスタートとなっており、大失敗に終われば痛手だ。

移籍金額が高額なだけにファンの期待も大きくなってしまうが、ファン・ダイクのような成功例はレアケースか。