失点数は最少の1点だ

昨季はプレミアリーグ昇格後、最高成績となる9位でリーグ戦をフィニッシュしたブライトン。しかし今夏の移籍市場ではその躍進を支えたイヴ・ビスマとマルク・ククレジャをBIG6のトッテナムとチェルシーに引き抜かれてしまった。

だがブライトンはここまで4試合で3勝1分の負け知らずで、勝ち点10の4位につけている。アーセナル、マンチェスター・シティ、トッテナムに続く好成績であり、スタートダッシュは大成功といえる。

英『The Athletic』ではビスマ、ククレジャを売却することになったが、ブライトンはこれまで以上の質の高さを持っていると主張している。

まずは既存戦力の躍動だ。中盤ではモイセス・カイセドが試合を重ねるごとに評価を上げている。中盤で戦えるファイターであり、攻撃面では推進力のあるドリブルで、守備面では正確なタックルでボールを奪う。まだ20歳の選手だが、その存在感はブライトンにビスマのことを忘れさせるほどだ。

ククレジャが抜けた左サイドも中盤同様に新たな選手がその穴を埋めている最中だ。リーヴァイ・コルウィルとペルピス・エストゥピニャンのことである。すでにエストゥピニャンはリーズ戦で先発しており、勝利に貢献している。ククレジャほど技術が高い選手ではないが、強度のある守備を持っており、新たな可能性をチームに提供してくれる。

大きな違和感なく新戦力がそのポジションに入り込めたのは、指揮官であるグレアム・ポッターの手腕と選手を獲得するフロントの見極める目にある。ポッターは攻守両面での戦術を整備しており、何が目的なのか選手たちのプレイから意図が見えてくる。フロントはカイセドをはじめ欧州外から優秀な人材を引き抜いており、三笘やフリオ・エンシソもその一人だ。

ここまでは新加入選手をほぼ起用せずに無敗をキープしており、彼らがよりチームに適応することになればさらなるパワーアップが見込める。すでにプレイタイムが100分を越えているのは前述したエストゥピニャンのみであり、三笘薫やデニス・ウンダフ、コルウィル、エンシソは十分な出場機会を得られていない。三笘をはじめ徐々に起用されている選手もおり、彼らがフィットすればECLやELの出場権獲得も夢ではない。

昨季問題視されていた決定力は今季まだ気にならない。4試合で5ゴールを挙げており、パスカル・グロスがここまで3ゴールと絶好調だ。英『The Athletic』ではニール・モペイを売却したブライトンは新たなFWを探しており、フィオレンティーナのクリスティアン・クアメの獲得が検討されていると報じている。グロスは今季こそ得点をマークしているが、量産するタイプではなく、軸となれるアタッカーはダニー・ウェルベック以外にも欲しい。

まだ4試合しか消化していないが、ビスマとククレジャが抜けたことによる戦力ダウンは感じられないブライトン。これから新戦力がフィットすることになればさらに強くなると同紙は期待しており、今季のブライトンはどこまで無敗を継続するのか楽しみだ。次節はミッドウィーク開催のフラム戦であり、勝ち点を挙げることができるのか注目したい。