前線の争いはかなり激しい

28日に行われたリーグ・アン第4節、パリ・サンジェルマンVSモナコの一戦では前半に思わぬアクシデントが起きた。

モナコは前半20分にFWケビン・フォラントが相手DF陣と競り合いながらピッチ中央をドリブルし、左足で先制点を奪った。しかしその際に足を痛めてしまったようで、フォラントはゴール直後に交代を余儀なくされたのだ。

このシーンには日本のファンも注目しただろう。モナコのベンチには今夏加わった日本代表FW南野拓実がおり、南野は最前線にも入れる選手だ。フォラントに代わって南野投入も考えられたが、モナコのフィリップ・クレメントが指名したのは意外にも20歳の青年だった。

ピッチに入ったのは、マゲネス・アクリウシェだ。昨季もリーグ戦では47分だけ出番を得ていたのだが、まだ世界的に有名な存在とは言えないだろう。それでもクレメントは大事なパリ戦でU-20フランス代表にも名を連ねる逸材アクリウシェをピッチへ送り出した。

結局アクリウシェは39分間のプレイで交代することになったが、20歳という年齢を考えれば見事なパフォーマンスだったのではないか。足下の技術には落ち着きがあり、どこかドイツ代表FWカイ・ハフェルツを思わせるようなボールタッチの落ち着きがある。

当然国内での人気も高く、仏『L’Equipe』によれば同じフランスのリールがアクリウシェを1000万ユーロで獲得するプランを練っているという。

ただ、モナコ側は2024年まで契約を結ぶアクリウシェを戦力の1つと捉えているようで、南野にとっては思わぬライバルとなるかもしれない。南野もパリ戦で出番を得たが、ワールドクラスの選手が揃うパリの中盤に潰されるケースも目についた。まだモナコに移籍してからは目立った活躍がなく、決定的な働きが出来ていない。アクリウシェ相手にも油断はできないだろう。

チームには同じく今夏加入したスイス代表FWブリール・エンボロもいる。アクリウシェが計算できるならばモナコの前線はさらに厚みを増すことになるが、南野は激しいレギュラー争いに勝っていけるか。