頼れる守備者がやってきた

マンチェスター・シティがボルシア・ドルトムントからDFマヌエル・アカンジを獲得したと発表した。移籍金は1750万ユーロ、契約期間は5年、背番号は25となった。

スイス代表での経験を持つ27歳のアカンジ。ドルトムントではスタメン級のセンターバックであり、契約が残り1年となったタイミングでこのシティにやってきた。

右利きの守備者でCBや右サイドバックでプレイすることができる。ポジションは右CBでルベン・ディアスやジョン・ストーンズとポジションを争うことになるだろう。現状ではアイメリック・ラポルトとネイサン・アケが怪我で離脱しており、これからCLのグループステージも始まり週2ペースで試合が開催されることになるため、週末のリーズ・ユナイテッド戦でデビューしても何ら不思議ではない。

英『The Athletic』ではこの夏のシティの動きを振り返っており、なぜシティがアカンジ獲得に動いたのか解説している。

シティはブライトン(現チェルシー)のマルク・ククレジャ獲得が完了すると考えていたようだ。しかしネイサン・アケに退団の可能性が浮上し、ククレジャへのアプローチが遅れた。アケが退団すればセビージャ(現バルセロナ)のジュール・クンデ獲得に動いていたという。

最終的にアケは残り、ククレジャはブライトンの要求額が高すぎるため撤退。セルヒオ・ゴメスを獲得した。だがゴメスは将来への投資のような補強であり、よりハイレベルなSBを移籍市場で探したが見つからず、シティの守備者の頭数はこの時点で(ディアス、ストーンズ、アケ、ラポルト、カイル・ウォーカー、ジョアン・カンセロ、ゴメス)6.5人となった(ゴメスが即戦力ではないため0.5)。チームを離れたオレクサンドル・ジンチェンコが1人だとすると守備陣の層は薄くなっており、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラは守備陣に怪我人が続出する可能性を考え、新たなDFを探すことになったという。

シティは条件としてトップクラスの実力、CLや代表チームでの経験、そしてそれほど高価ではないオプションを探した。それがアカンジになる。スイス代表では41試合に出場し2023年で契約が切れるためアカンジクラスの選手を約24億円で獲得できた。

ビルドアップでの貢献度、守備強度の高さを兼ね備えるアカンジはまさに理想的な存在だ。ウォーカーほどではないが、スピードがあり、代役として右SBに入ることも考えられる。

シティの今季の懸念事項であった守備陣の層の薄さ。アカンジ一人で完全にカバーできるわけではないが、CBのポジションに関しては問題なくシーズンを戦えるはずだ。