そのタレント人気は今も圧倒的

今夏の移籍市場で大人気銘柄となったのがブラジル人選手たちだ。ワールドカップ・カタール大会を3か月後に控える中、代表メンバーの多くが移籍の決断を下した。

移籍金額では、マンチェスター・ユナイテッドがアヤックスから獲得したFWアントニーの衝撃が大きい。その額は9500万ユーロとされており、エリック・テン・ハーグの教え子が超高額移籍金でチームに加わることになる。アントニーは右のウイングを本職とするアタッカーで、テン・ハーグがどう2列目を構成してくるのか楽しみだ。

さらにマンUはレアル・マドリードからMFカゼミロも獲得している。移籍金は約7000万ユーロで、こちらは予想外の動きではあった。まだ途中出場が中心ではあるものの、さすがはチャンピオンズリーグ制覇を複数回知るMFだ。すでにプレミアリーグでも持ち前の守備力を発揮し始めており、カゼミロを獲得できたのは大きい。

プレミアリーグでは他にもエヴァートンFWリシャルリソンがトッテナムへ(5800万ユーロ)、マンチェスター・シティFWガブリエウ・ジェズスがアーセナルへ(5220万ユーロ)、リヨンMFルーカス・パケタがウェストハムへ(4295万ユーロ)と大物が動いた。このあたりの資金力はさすがプレミアリーグと言うべきか。

他にはリーズ・ユナイテッドFWハフィーニャがバルセロナへ(5800万ユーロ)、またセレソンの主力というわけではないが、トリノDFブレーメルがユヴェントスへ(4100万ユーロ)、セビージャDFディエゴ・カルロスがアストン・ヴィラへ(3100万ユーロ、現在負傷離脱中)と移籍。

彼らブラジル人選手だけで4億ユーロ以上のお金が動いていることになり、今夏の市場の主役と言えそうだ。ワールドカップ前の移籍にはリスクもあるが、ジェズスのように良い方向へ動いた例もある。カゼミロ、アントニー、パケタといった選手も出番は確保できるはずだ。

それだけ今のセレソンに魅力的なタレントが揃っている証拠でもあり、ブラジル人選手は今もサッカー界における根強いトレンドとなっている。