将来のスター候補獲得を重視

FWロベルト・レヴァンドフスキを失う衝撃の夏を過ごしたバイエルン。スーパーエースの退団で苦しいシーズンを迎えるかと思われたが、独『Sport1』によればクラブのヘルベルト・ハイナー会長は良い夏を過ごせたと補強に手応えを口にしている。

その理由の1つとして、若手への投資が挙げられる。現在のバイエルンは将来のスター候補となる若手の獲得を最優先としており、今夏はアヤックスからMFライアン・グラフェンベルフ(20)、レンヌからは17歳のフランス人FWマティス・ティルを獲得。まさにクラブの補強ポリシーに合った投資だ。すでにティルはDFBポカールで初得点も記録しており、将来的に考えればティルへの2000万ユーロの投資は安く感じられるかもしれない。

ユヴェントスから6700万ユーロで獲得したDFマタイス・デ・リフトも移籍金は高額だが、22歳と若い。今後数年間は最終ラインの要を任せていけるはずで、きっちりと若手実力者を獲得できているのは大きい。

リヴァプールから獲得した30歳のFWサディオ・マネはポリシーから外れているものの、これはレヴァンドフスキ退団の穴を即戦力でカバーするためだ。そのマネは早くもチームにフィットしており、バイエルンの目の付け所は正しかったと言える。

また、既存戦力では19歳のMFジャマール・ムシアラが急成長。昨季から継続的に出番を与えていた成果で、レヴァンドフスキ退団のタイミングでムシアラが伸びてきたのは頼もしい。マネ、ムシアラ、トーマス・ミュラー、セルジュ・ニャブリ、レロイ・サネ、キングスレイ・コマンらが自由にポジションを動かす攻撃はレヴァンドフスキ在籍時とは違った迫力があり、ここまで得点力不足は感じない。

他にも左サイドバックのアルフォンソ・デイビス(21)など、きっちりと若手は育っている。それを前線はミュラー、守備はGKマヌエル・ノイアーが引き締めており、同メディアは若手とベテランが融合した良いチームに仕上がっていると今夏の動きを称賛する。

レヴァンドフスキ退団のショックを軽減することは出来たと言えるはずで、将来への投資を含め悪い夏ではなかったはずだ。現代は移籍金額が全体的に高騰しており、バイエルンには1人の選手に1億ユーロ近い移籍金を支払う考えはない。今後もこの路線は継続されることになり、若手重視路線が数年後にどう花開くか楽しみだ。