優勝候補とされるクラブとどこまで戦えるか

チャンピオンズリーグの戦いは各リーグの実力を見極める場の1つとして有効だが、イタリア・セリエAの現状をどう評価すべきだろうか。

イタリア勢はグループステージ初戦から面白いカード連発で、ユヴェントスはパリ・サンジェルマン、ナポリはリヴァプール、ミランはザルツブルク、インテルはバイエルンと対戦。ザルツブルクを除けば、いずれも優勝する力を持つクラブとの対戦だ。

結果は、ナポリのみが勝利を収めることとなった。リヴァプールを4-1で撃破したナポリの攻撃は見事だったが、ユヴェントスはパリのMNMを抑え切れず1-2で敗北。ミランはザルツブルクと1-1で引き分け、インテルはバイエルンに力の差を見せられての0-2敗北だった。

気になるポイントの1つに挙げられるのは、相手のスピードある攻撃への対応か。ユヴェントスはパリのFWキリアン・ムバッペに2ゴールを決められたが、どちらもスピード感あるパスワークからペナルティエリアを攻略されての失点だった。ムバッペ、ネイマール、リオネル・メッシが特別なのは確かだが、あのスピードについていかなければ欧州の頂点に立つのは難しいか。セリエAではなかなか見られない攻撃スピードとも言える。

それはバイエルンに敗れたインテルも同じだ。バイエルン2点目は細かいパスワークからFWレロイ・サネが抜け出し、最後はサネのシュートをDFダニーロ・ダンブロージオが弾き出せずオウンゴールとなった。結果はオウンゴールとはいえ、インテルはバイエルンの攻撃に完全に崩されてしまった。守備の枚数はそれなりに足りていたはずだが、こちらもバイエルンの攻撃スピードについていけなかった印象だ。

インテルの場合はバルセロナ、ヴィクトリア・プルゼニと同居する死のグループとなっているため、この1敗は重い。バルセロナ戦次第だが、思った以上にバイエルン&バルセロナとの実力に開きがあるかもしれない。

近年イタリア勢はチャンピオンズリーグの舞台で苦戦を強いられており、バイエルンもパリも攻撃スピードは驚異的だ。イタリア勢が欧州で勝ち進むにはあのスピード感に対応する必要があるが、ユヴェントスとインテルは今回の敗戦をどう受け止めただろうか。現状イタリア勢で今季のチャンピオンズリーグ優勝候補に挙げられているクラブは見当たらず、世界のトップにどこまで喰らいつけるか注目が集まる。