セリエBからの再出発

ミラン次期エース候補として出番を得ていた2018-19シーズン終了後、FWパトリック・クトローネのキャリアは一気に動いた。2019年にウォルバーハンプトンと契約を結び、イングランドへ向かったのだ。

しかしプレミアリーグ挑戦は成功とはならず、その後はウォルバーハンプトンからフィオレンティーナ、バレンシア、エンポリとレンタル移籍が続くことに。短期間で複数のリーグへ向かうことになり、クトローネはなかなか落ち着けなかった。

そして今夏、クトローネが選んだのはセリエBのFCコモ移籍だった。ウォルバーハンプトンを離れての完全移籍となったわけだが、ミランでプレイしていた現在24歳のストライカーがセリエB行きとは驚きの決断だ。

伊『La Privincia』によると、クトローネはレンタル移籍が続く中で安定した成績を残すのが難しかったと苦悩の3年を振り返っている。

「将来について少し不安だった。完全移籍で去る時がきたからね。ある晩に地元のコモにガールフレンドといた際に、ここからスタートするのはどうだろうと提案したんだ。代理人とオファーについて話をしたけど、僕はコモに行きたかった。そしてそれが現実になった。動いてくれたチームに感謝している」

「まず第一に、誰のせいでもなかったと言いたい。とはいえ、問題はレンタル移籍を続けてきたことにある。評価されるうえで、理想的な状態ではない。アタッカーにとって継続性は不可欠なんだ」

クトローネは2018年にイタリア代表デビューも果たしており、国内での期待も大きかった。それだけにレンタル続きで結果が出ない状況には批判的な意見もあった。本人もプレッシャーを感じていたはずだが、セリエBからの再出発でメンタルを落ち着かせられるだろうか。すでにコモでは2試合に出場しており、チームにとっては主力だ。24歳の年齢を考えればもう一度ステップアップすることも可能で、再びアズーリへ入ってきてほしいところだ。