セリエAでの出番にこだわる必要はない

EURO2020は制したものの、今年のワールドカップ出場権を逃したイタリア代表。4年後へ向けてチームの強化が進んでいるが、注目したいのが国外で頑張る若手選手たちだ。

イタリア国内のセリエAは若手の育成に積極的ではないとの意見もあるが、ならば国外に目を向けるのも悪くない。

例えば201cmのサイズを持つ大型FWロレンツォ・ルッカ(21)だ。昨季セリエBのACピサでプレイしていたルッカは、今夏に育成を得意とするオランダの名門アヤックスへとレンタル移籍。まだエールディヴィジではほとんど出番を得ていないが、セリエAよりはエールディヴィジの方が出番を得やすいだろう。このチャレンジが今後のイタリア若手育成モデルになるかは注目が集まる。若手が育つならば、5大リーグ以外の環境にも目を向けるべきだ。

さらなる大物では、195cmのサイズを持つ大型FWジャンルカ・スカマッカ(23)がサッスオーロからウェストハムへ移籍。こちらは即戦力と期待されての移籍だが、プレミアリーグで特別な刺激を受けて成長してもらえれば大きい。イタリア代表の次期エース候補の1人だ。

プレミアリーグには今年のアズーリデビューから話題を集める18歳FWウィルフリード・ニョントも参戦しており、ニョントは今夏にスイスのチューリッヒからプレミアのリーズ・ユナイテッドへ移籍。すでにA代表でもゴールを奪っている有望株で、イングランドでも何とか爪痕を残したい。

トップチームで出番を得られるかは分からないが、19歳のMFチェーザレ・カサデイもインテルのアカデミーから今夏チェルシーへと移籍している。まだU-21カテゴリー所属だが、チェルシーはカサデイ獲得に1500万ユーロも支払っている。A代表経験もない19歳としてはかなり高額で、そこには大きな期待があるのだろう。

他には、インテルからベルギーの名門アンデルレヒトへレンタルで向かった20歳FWセバスティアーノ・エスポージト、鎌田大地と長谷部誠が所属するフランクフルトにはユヴェントスから23歳のDFルカ・ペッレグリーニがレンタルで加入している。左サイドバックを本職とする選手で、すでにA代表での経験もある。

彼ら国外で経験を積む道を選んだ者たちはアズーリに何をもたらすのか。セリエAでのプレイにこだわる必要はなく、チャンスがあればオランダやベルギーへ目を向けるのも良いだろう。今後もイタリア代表監督ロベルト・マンチーニは若手を次々とテストしていくはずで、4年後のワールドカップへどうチームを組み上げてくるのか楽しみだ。