ブンデスリーガ100試合出場達成

2017年6月。フランクフルトはサガン鳥栖からMF鎌田大地引き抜きへと動いた。当時は技術レベルこそ高いが、細身でパワー不足な選手との見方もあったかもしれない。

しかしあれから5年。ベルギーのシント・トロイデンへ武者修行に出ていた期間もあったが、鎌田はブンデスリーガを代表するチャンスメイカーの1人へと成長を遂げた。

各国の強豪クラブの視線を集める存在にもなり、今夏には移籍の噂もあった。昨季ヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献したことを考えても、鎌田に注目するクラブが増えてくるのは自然な流れだろう。

今節のヴォルフスブルク戦は0−1で落としてしまったが、鎌田はブンデスリーガ通算100試合出場を達成。ブンデスリーガでは14ゴール25アシストの成績を残しており、チャンスメイクの部分は非常に印象的だ。

鎌田は攻撃の起点であり、今季はフィニッシャーになる機会も増えている。今季はここまでリーグ戦6試合で3ゴール2アシスト、DFBポカールの方でも2ゴールを記録しており、得点力も向上すれば言うことなしだ。

独『Frankfurter Neue Presse』は鎌田について、「鎌田は今季の序盤戦で彼がいかに重要であるかを再び示している。彼はフランクフルトの攻撃の起点であり、彼を替えることはできない」と絶賛。攻撃を構築するうえで外せない存在なのは確かだろう。

2017年にサガン鳥栖から鎌田を引き抜いた際、フランクフルトが支払った移籍金は160万ユーロだ。世界的に無名だった鎌田を安価で引き抜く形となったわけだが、この判断は大当たりだった。昨季のヨーロッパリーグ制覇の貢献度を考えても、クラブ史に残るバーゲン補強と言っていいだろう。今では2200万ユーロの市場価値を持つチャンスメイカーとなっており、予想を超える成長スピードだ。

フランクフルトは来夏までとなっている鎌田との契約延長に動く考えのようだが、鎌田がクラブを離れる場合は大きな痛手となるに違いない。鎌田の代わりを見つけるのは簡単ではなく、今やフランクフルトは鎌田抜きでは機能しないチームになったと言える。

一時はブンデスリーガで戦うのは難しいのではと言われた時期もありながら、到達した通算100試合。パワー不足との批判は聞こえなくなり、この5年で鎌田は世界が認めるチャンスメイカーへと成長した。