攻撃に特別なアイディアをもたらすはずが……

昨季もスクデットを逃したユヴェントスにとって、中盤の補強は何としてでも成し遂げる必要があった。昔を懐かしんでも仕方がないが、アンドレア・ピルロやクラウディオ・マルキジオ、アルトゥーロ・ビダルらで構成した2010年代の中盤に比べると近年の中盤はクオリティが落ちる。

そこで今夏ユヴェントスが下した決断がMFポール・ポグバ再獲得だった。かつてピルロらと黄金の中盤を形成したポグバの才能はユヴェントス側が誰よりも理解しており、ポグバもマンチェスター・ユナイテッドでは一貫性に欠けていた。ワールドカップ・カタール大会を前に、慣れたユヴェントスへ戻るプランは双方にとってメリットがあったはずだ。

ところが、ポグバは開幕早々から膝に問題を抱えてしまった。11月のワールドカップにも間に合わない可能性があるようで、当然その間ユヴェントスもポグバを欠いて戦うことになる。

伊『Gazzetta dello Sport』は、ポグバに賭けたユヴェントス陣営の判断は正しかったのだろうかと疑問を投げかける。ポグバは昨季も怪我で長期間離脱しており、コンディションには不安があった。その嫌な予感が今季早々から当たってしまったことになる。

今夏はパリ・サンジェルマンからMFレアンドロ・パレデス、インサイドハーフにも入れるアンヘル・ディ・マリアらを獲得しており、ユヴェントスは積極的に中盤を強化してきた。同メディアは理想の攻撃的MFはラツィオに所属するセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチだったと伝えているが、フリーで獲得したポグバに比べてミリンコビッチ・サビッチには6000万ユーロ級の移籍金は覚悟しなければならない。

ユヴェントスは今冬にFWドゥシャン・ヴラホビッチを7000万ユーロで獲得しており、同メディアはミリンコビッチ・サビッチへ動く余裕はなかったと見ている。

フリーで獲得したポグバが当たれば大きかったが、戻ってきた後半戦からチームの柱となってくれるだろうか。仮にワールドカップに間に合わないとなれば、ポグバのモチベーションも気になる。ユヴェントスとしては攻撃に特別なアイディアを加えてくれるMFが欲しいところなのだが、プランは前半戦から崩れてしまった。