かなりギャンブル性の強い夏の補強に

今夏の市場で面白い動きを見せたクラブの1つにフランスのOGCニースが挙げられる。プレミアリーグのファンにとっては馴染み深い選手を複数枚獲得する動きに出たのだ。

かつてアーセナルで活躍し、その後移籍したユヴェントスで思うように活躍できなかったMFアーロン・ラムジー、アーセナルでポジションを勝ち取れなかったFWニコラ・ペペ、チェルシーとの契約を解除することになったMFロス・バークリーの3人に加え、レスター・シティからは35歳のベテランGKカスパー・シュマイケルを補強。

中でも注目はシュマイケルを除く3名だ。ウェールズ代表のラムジーは開幕が近づくワールドカップ・カタール大会へ向けて出番を確保する必要があり、昨季もスコットランドのレンジャーズにレンタル移籍するなど懸命にもがいてきた。近年はなかなか結果が出ていないが、ニースは31歳を迎えたラムジーに期待をかけているのだろう。

同じ中盤のバークリーもエヴァートン時代は称賛される機会が多かったが、チェルシーで背負った8番は荷が重すぎた。イングランド代表とチェルシーでフランク・ランパードの後継者になることも期待されたが、チェルシーではほとんど輝けず。今年のワールドカップ出場は絶望的だが、その前にクラブで出番を得るしかない。チェルシーとの契約を解除してのフランス挑戦はバークリーの運命を分ける大きなチャレンジとなるはずで、復活できるかに注目が集まる。エヴァートン時代は得点を奪えるMFだっただけに、ニースでは当時の感覚を取り戻してほしいところ。

ペペはアーセナルからのレンタル移籍だが、リーグ・アンは慣れた環境だ。アーセナルでは7200万ポンドの移籍金が大きなプレッシャーとなったはずで、真価を発揮できなかった。リールでプレイしていた2018-19シーズンはリーグ戦で22ゴールを挙げていただけに、ニースがその得点力を引き出せれば強力な武器となる。

また今夏の新戦力ではないが、ニースには以前マンチェスター・ユナイテッドでプレイしていたMFモルガン・シュナイデルラン(32)やサウサンプトンでプレイした時期もあるマリオ・レミナ(29)などプレミアファンにとっては馴染みのある名前が並んでいる。

バークリー、ペペ、ラムジーの獲得はギャンブル色も強いが、ニースに注目するのも面白いだろう。