攻撃のカタチが見えてこない

2022年シーズンのJリーグも終盤に突入している。得点王争いは清水エスパルスのチアゴ・サンタナが11ゴールで単独首位。2位に川﨑フロンターレの家長昭博、横浜F・マリノスのレオ・セアラ、現在はベルギーのサークル・ブルージュでプレイする上田綺世が10ゴールで2位に並んでいる。

7月の夏の移籍市場でベルギーへ移籍した上田だが、鹿島アントラーズでの10ゴールはまだJリーグでは上位の数字だ。18試合でこの数字に到達しており、鹿島に残っていればより数字を伸ばせたはずだ。

そんな上田はベルギーで苦戦しており、開幕から全8試合に出場しているが、1ゴールしか挙げられていない。

上田が苦戦している理由はいくつかあるが、まず一つ目に攻撃のカタチが見えてこない。アタッキングサードまでボールを運ぶことはできるが、そこからの崩しに必要なクオリティがない。上田も要求しているが、まだ信頼を得られていないのか鹿島時代ほどの良質なラストパスは送られてこない。

サークル・ブルージュで上田が目立っているのは彼の得意とするフィニッシュではなく、献身性のある守備や、カウンター時のタメを作る起点作成だ。とくに守備は積極的であり、11日のアントワープ戦では2トップの一角を務める上田が自陣深い位置まで下がり、左サイドハーフで先発した三好康児の攻撃を防いでいた。

最前線で待っていてもボールが来ないため、上田は様々なポジションに顔を出すようになった。鹿島時代では鈴木優磨がやっていたことをサークル・ブルージュでは上田がやっており、プレイのバリエーションを増やしている。

サークル・ブルージュは開幕から8試合で1勝2分5敗の最下位と非常にまずい状態だ。とくに攻撃陣は沈黙しており、8試合で3ゴールしか奪えていない。決定力のある上田はいるが、そもそもチャンスを作れていない状態であり、日本代表FWはここからどうやって現状を打開することになるのだろうか。