他クラブは買ってくれると思ったのだろうか

この夏の移籍市場でもマンチェスター・ユナイテッドは大忙しだった。最終的にクリスティアン・エリクセン、リサンドロ・マルティネス、タイレル・マラシア、カゼミロ、マルティン・ドゥブラフカ、アントニーの計6名を獲得。ドゥブラフカ以外の5名はすでに起用されており、新戦力としてチームを支えている。

最終的には必要な戦力を獲得できたわけだが、バルセロナのフレンキー・デ・ヨング獲得を目指したこともあって他の補強が大幅に遅れてしまった。デ・ヨングはマルティネス、アントニー同様にエリック・テン・ハーグ監督の教え子であり、中盤の補強が必須だったユナイテッドからすれば喉から手が出るほど欲しい存在であった。しかし選手との交渉がまとまらず、長い準備は水の泡になってしまった。

そのためユナイテッドは必要とされる中盤や右サイドバック、サイドのアタッカーを獲得できず移籍市場終盤を迎えており、そんな赤い悪魔を見た他クラブから多くの逆オファーを受けていたようだ。

英『The Sun』によると移籍市場閉幕までの残り1週間でユナイテッドは15人以上の選手と契約できる機会を提供されていたという。中盤でいえばユベントスのウェストン・マッケニー、右SBはバルセロナ(現ミラン)のセルジーニョ・デスト、ボルシア・ドルトムントのトーマス・ムニエ、ウイングではチェルシーのクリスチャン・プリシッチ、アトレティコ・マドリードのヤニック・カラスコ、ナポリのイルビング・ロサーノらが獲得可能だったようだ。しかしデストとムニエはテン・ハーグ監督の求める基準をクリアできず、ウイングもアントニーを獲得することができたためカラスコらがユナイテッドに来ることはなかった。

移籍市場も残り僅かのタイミングで「パニックバイ」せずに切り抜けられたのは大きい。もちろんアントニーらの移籍金は高額ではあるが、テン・ハーグの教え子だと考えればチームへの適応も早い。実際にアーセナル戦ではさっそくゴールを決めており、存在感を示している。

豊富な資金力もあり、移籍市場の終盤に他クラブからの逆オファーを受けていたユナイテッド。そこで獲得するのもいいが、チームに適応するのか、監督が求める人材なのかを見極めることが重要であり、「パニックバイ」せず移籍期間を終えられたことは大きい。