トルコから再出発する選手も

欧州5大リーグで苦戦している者や、ピークを過ぎたと考えられる選手を積極的に狙っていく。トルコの各クラブはそこに目をつけるのが上手い。今夏もトルコの複数クラブが5大リーグで活躍してきた実力者を巧みに引き抜いている。

トラブゾンスポルは、バレンシアからウルグアイ代表FWマキシ・ゴメス、レアル・ベティスからDFマルク・バルトラを獲得。マキシ・ゴメスはウルグアイ代表の次期エースとも考えられてきた選手が、やや伸び悩んだところがある。今やウルグアイの次期エース筆頭候補はリヴァプールへ移籍したダルウィン・ヌニェスだ。

バルトラは31歳を迎え、ピークは過ぎたと考えられる。しかしバルセロナやベティスなどリーガ・エスパニョーラで長くプレイしてきた実績があり、トルコ国内リーグでプレイするうえでその経験値は大きな武器になるだろう。125万ユーロで引き抜いているのは見事だ。

名門フェネルバフチェはカリアリからFWジョアン・ペドロ、チェルシーからFWミッチー・バチュアイ、ワトフォードからFWジョシュア・キング、PSVからFWブルーマ、トルコ人FWエムレ・モルといった選手を補強。前線の補強が目立っており、すでにペドロ、バチュアイ、キング、モルは得点を記録している。

ベルギー代表に選ばれてきたバチュアイは昨季もベシクタシュにレンタル移籍していたが、現状5大リーグのビッグクラブで定位置を確保できるほどのレベルにはない。そこにフェネルバフチェが目をつけた格好だ。かつてドルトムントで期待されたウイングのエムレ・モルも近年は影が薄くなっているが、スュペル・リグでは通用するとの判断か。

同じく名門ベシクタシュはエヴァートンからMFデル・アリ、バーンリーからFWボウト・ベグホルストをレンタルで獲得し、他にもサウサンプトンからMFネイサン・レドモンド、ウォルバーハンプトンからDFロマン・サイスなどを獲得。やはりデル・アリのトルコ行きは衝撃が大きく、トルコ国内では今夏No.1注目度と言っていい動きだ。まだ26歳と若いが、ここ1、2年は明らかにリズムが狂っていた。トルコ移籍が良い方向に動くのかイングランド方面からも注目されることだろう。

ガラタサライはアーセナルを離れたMFルーカス・トレイラ、スイス代表FWハリス・セフェロビッチ、ナポリを離れたFWドリース・メルテンス、パリ・サンジェルマンからレンタルでFWマウロ・イカルディを獲得。いずれも実力者で、トレイラやイカルディに目をつけたのは興味深い。

ただ、ガラタサライの主役は37歳のFWバフェティンビ・ゴミスである。今季も4ゴールを記録しており、サウジアラビアのアル・ヒラルでも暴れていたストライカーは今季もガラタサライのエースだ。

日本としては、中島翔哉を獲得したアンタルヤスポルにも注目したいところ。アンタルヤスポルにとっては今夏のキーマンの1人のはずで、中島にとってもチャンスだ。



メスト・エジルもそうだが、5大リーグからタレントを引っ張ってくることによって国内ファンの注目度も自然と上がるだろう。そこにトルコの面白さがあり、今夏もデル・アリやイカルディなど話題性抜群の夏を過ごしている。