両者の言い分はどちらも間違っていない

チェルシーの新オーナー、トッド・ベーリー氏の発言が話題を呼んでいる。

それがプレミアリーグ・オールスター計画で、MLBでも採用されているオールスター戦をプレミアに持ち込みたいと提案している。ロンドンを中心とした南側と、マンチェスターやリヴァプールの北側に分けてそのシーズン高く評価された選手を招集し、ドリームマッチを開催。メリットの一つに収益の増加があり、MLBのオールスターゲームでは2日間で2億ドル(日本円にして約286億円)を稼ぐことに成功したという。

しかしリヴァプールのユルゲン・クロップ監督は反対だと自身の考えを英『football.london』に述べた。現在すでに問題視されている過密日程をさらに厳しくするものであり、選手の負担は大きくなる。また同じ地区で開催することで、リヴァプールとエヴァートン、アーセナルとトッテナム、マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドと普段はダービーで睨み合う選手たちが同じチームになり、協力するのは難しいと語っている。

クロップ監督の意見はもっともだが、ベーリー氏が提案するオールスター戦は魅力的だ。普段は同じチームで戦わない選手がチームメイトとなれば新たなユニットの誕生も予想できる。とくに近年プレミアをけん引するシティとリヴァプールの融合は興味深いものであり、実際に行われたらどのようなメンバーになるのか。

英『The Sun』ではチームサウスとチームノースのメンバーを予想しており、どのような戦いが繰り広げられるのか考察している。英紙が予想するオールスター戦スタメンは以下の通り。

チームサウス [4-2-3-1]
GK エドゥアール・メンディ(チェルシー)
DFリース・ジェイムズ(チェルシー)
DFクリスティアン・ロメロ(トッテナム)
DFチアゴ・シウバ(チェルシー)
DFオレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル)
MF エンゴロ・カンテ(チェルシー)
MF デクラン・ライス(ウェストハム)
MF デヤン・クルゼフスキ(トッテナム)
MF マルティン・ウーデゴー(アーセナル)
MF ラヒーム・スターリング(チェルシー)
FW ハリー・ケイン(トッテナム)

チームノース [4-2-3-1]
GK アリソン・ベッカー(リヴァプール)
DFジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)
DFラファエル・ヴァラン(マンチェスター・ユナイテッド)
DFルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)
DFアンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
MF ロドリ(マンチェスター・シティ)
MF チアゴ・アルカンタラ(リヴァプール)
MFモハメド・サラー(リヴァプール)
MF ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
MF クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)
FW アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)

チームサウスはチェルシーから最多となる5人が選ばれた。オールスターともあって各ポジションに実力者が配置されており、隙がない。カンテとライスの中盤は魅力的であり、中央からの突破は至難の業か。

チームノースはそんなサウスよりも強力なメンバーが集まった。シティとリヴァプールだけで9人が選出されており、デ・ブライネ、サラー、ハーランドの攻撃陣は誰も止められないだろう。チアゴとロドリのスペインコンビも強力で、ビルドアップが機能不全に陥ることはほとんどないはずだ。

クロップ監督が言うように過密日程の中でこういったゲームは開催できないが、もし実現すれば前述したような選手たちが集まることになる。スター揃いであり、ベーリー氏の思惑が現実になる日は来るのだろうか。