衝撃のスタートだ

レスター・シティで何が起こっているのか。プレミア開幕から7戦で1分6敗と勝ち点はわずか1。巻き返せる戦力は揃っているが、何かを変えなければ巻き返すことはできない。

指揮官であるブレンダン・ロジャーズの去就も怪しくなっている。トッテナムに2-6で大敗したあとのインタビューでは「全てをリセットする時期に来ている」と自身の今後が分かっているかのような発言をしている。プレミアは第8節終了と同時に代表ウィークに突入し、約2週間リーグは中断される。英『The Athletic』によると、ロジャーズが指揮をとっていたリヴァプールを解任されたのは2015年の代表ウィーク期間だったそうだ。

同紙ではレスターがなぜここまで追い込まれたのか分析しており、守備の悪さ、セットプレイ時の守り方、攻撃でのパターンのなさを指摘している。

まずは攻撃だ。ジェイミー・バーディ、ジェイムズ・マディソン、ハーヴェイ・バーンズと期待できるアタッカーはいるが、彼らは組織ではなく、個で動いている。そのためレベルが年々上がっているプレミアクラブからチャンスを作れず、ゴール期待値(xG)はボーンマスに続いてリーグで2番目に悪い数字だという。

攻守両面で改善すべき点はベンチワークだ。同紙ではロジャーズの修正力のなさを嘆いており、2-0から2-2と追いつかれたブレントフォード戦ではトーマス・フランクの後半の対応に反応できず、勝ち点を落としたと分析している。その試合、ベンチにはケレチ・イヘアナチョやアヨセ・ペレス、マーク・オルブライトン、デニス・プラートらがいたが、ロジャーズはパトソン・ダカ1人を投入してフルタイムを終えてしまった。

例年通り多くの新戦力を獲得できなかったのは残念だが、財政状況を考えれば移籍市場での動きはそれほど悪くなかった。カスパー・シュマイケルの離脱は響いたが、ウェズレイ・フォファナは昨季リーグ戦7試合でしか起用されておらず、代役としてヴォウト・ファエスを獲得している。スタッド・ランス時代は伊東純也とチームメイトであり、CBながら攻撃時はパスの供給源として躍動していた。

ここまでの7戦でアーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムとBIG6の4クラブと対戦しているレスター。しかも今季好調なブライトンとも対戦しており、チーム状況の悪さに加え対戦する相手の順番も都合が悪い。後任候補にはブレントフォードのフランク監督の名前が挙がっており、FAカップ優勝、リーグ2季連続で5位フィニッシュとチームの格を高めたロジャーズ政権は終わりを迎えてしまうのだろうか。