現在3位のベティスに所属するカナレス

レアル・マドリードには未来のスター候補となる選手が多く加入し、栄光を勝ち取った者もいればキャリアを難しくしてしまった者も少なくない。18歳でラシン・サンタンデールの主力となった男はレアルで輝くことはできずも、多くの経験を経て現在も活躍している。

10代ながらラシン・サンタンデールでセンセーショナルな活躍を見せて2010-11シーズンにレアルへの移籍を決めたMFセルヒオ・カナレス。当時はそのパスセンスと風貌から「グティの後継者」とも呼ばれ、大きな期待を寄せられた男だが、クリスティアーノ・ロナウドやカカーなどタレント軍団であった当時のレアルで出場機会をつかむことはできず。ジョゼ・モウリーニョ監督から信頼を得ることはできず、翌年にはバレンシアへレンタル移籍する。

バレンシアでは主力となっていたカナレスだが、シーズン途中で前十字靭帯じん帯を断裂し長期離脱となってしまう。その後リハビリを経て終盤に復帰するものの、同じ箇所を再び負傷してケガに泣かされたシーズンとなる。

そのままバレンシアへと完全移籍し、2014年1月にソシエダへと加入したカナレスは、チームの中心として輝きを放つ。しかし今度は左ひざの前十字じん帯を断裂して長期離脱を強いられる。それでも長いリハビリから復帰して持ち前の武器であるパスセンスを生かしながら、豊富な運動量と守備力を身につけて現代型な司令塔として成長。2018年からはフリーでベティスへ加入している。

今季のラ・リーガでレアル、バルセロナに次ぐ3位に付けているベティス。そこでカナレスは背番号10番としてトップ下で躍動しており、ここまでリーグ戦4試合1得点で、UEFAヨーロッパリーグでもルドゴレツ戦で得点を記録している。31歳となった司令塔は、躍進するチームの柱として今もスペインで輝き続けているのだ。

一昨季は8ゴール、昨季は7アシストを記録と30歳に近づいてから結果でのキャリアハイを更新しているカナレス。レアルで挫折を経験し、大ケガを繰り返してきた逸材は、経験値を糧にリーガで戦い続ける。