思うような活躍はできていない

日本代表とワールドカップ・カタール大会で戦うことになるスペイン代表は現在UEFAネーションズリーグに参加している。ポルトガル、スイス、チェコと同組になっており、5試合終えて2勝2分1敗と思うように勝ち点は積み上げられていない。直近のスイス戦は1-2と敗れ、28日に最終節対ポルトガルのゲームに臨む。

ネーションズリーグは欧州のレベルが近い国同士が対戦しており、そう簡単に勝てるゲームは多くないが、それでも今のスペインは苦戦が続いている。3節スイス(0-1〇)、4節チェコ(2-0〇)でこそ勝利したが、直近の5節スイス戦、2節チェコ戦(2-2△)では勝ち点を落としている。

西『SPORT』では「プレイタイムの少ないFW陣」と題して物足りない攻撃陣を批判している。スイス戦の3トップは右からフェラン・トーレス、マルコ・アセンシオ、パヴロ・サラビアで、各所属クラブで絶対的な地位を築いている選手はいない。トーレスはバルセロナで173分、アセンシオはレアル・マドリードで12分、サラビアはPSGで168分しか起用されていない。

西『MARCA』ではトーレスへの指摘があり、「攻撃面で存在感が薄く、スペースに飛び出すチャンスもなかった。クラブでのプレイタイム減少を如実に表すようなお粗末なパフォーマンスだった」と酷評している。

昨季の冬にマンチェスター・シティからバルセロナへ移籍した同選手だが、今季は昨季ほどプレイタイムを伸ばせていない。前述したように173分しかピッチに立てておらず、リーグ戦での先発は2試合のみだ。ハフィーニャ、ウスマン・デンベレにポジション争いで敗れており、序列は下がり続けている。

シティから獲得した際の総額の移籍金は6500万ユーロであり、非常に高額だ。そのためトーレス獲得に懐疑的な声は多かったが、その批判は正解だった。3トップであればどこでも起用できるユーティリティ性はあるが、起用できるだけであった絶対的な存在にはなれない。言ってしまえば器用貧乏であり、扱いが難しい。サイドで起用すれば高精度のクロスは供給できるが、肝心の突破力はなく、ストライカー起用もシティ時代やスペイン代表で少しの経験があるだけで、もちろんロベルト・レヴァンドフスキとは張り合えない。

代表でもクラブでも評価が下がっているトーレス。まだ22歳と若い選手ではあるが、今確実に大きな壁にぶつかってしまっている。