W杯でもスイスはクセ者となる

クラブでの好調を代表チームへ持ち込むのが理想の流れだが、今季それを実現しているのがアーセナル所属のスイス代表MFグラニト・ジャカ(30)だ。

2016年にアーセナルへ加入してからの6年、ジャカの評価はアップダウンが激しかった。サポーターと衝突したこともあり、順風満帆な6年間だったわけではない。厳しい批判も数多く浴びてきた。

しかし、今季はチームもジャカも好調だ。アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』は『今季印象的な選手BEST3』と題した企画にジャカを入れており、ボックス・トゥ・ボックスの選手として大きく貢献していると評価する。これは今夏にオレクサンドル・ジンチェンコが加わった影響も大きく、ジャカの持ち味が上手く引き出されている。

そしてスイス代表でのパフォーマンスだ。2011年より代表でプレイするジャカは、これまでスイス代表歴代5位となる106試合に出場してきた。アーセナルで批判を浴びた時もスイス代表では常に中盤をリードする兄貴分的存在で、昨夏のEURO2020でも見事なパフォーマンスでチームをベスト8へ導いた。昨夏のジャカに惚れたファンも少なくないはずだ。

それは今年のネーションズリーグでも変わらない。チームは3勝3敗とやや苦戦したが、ジャカはネーションズリーグを通してチームトップとなる344本のパス、11回のインターセプト、チーム2位となる10回のタックル成功数を記録。中盤でファイトし、ゲームのリズムを作るジャカはスイスに欠かせない。

スイスはワールドカップ・カタール大会にも出場してくる。今月のネーションズリーグではスペイン代表を撃破するなど力のあるチームだ。EURO2020と同じく粘り強いパフォーマンスで強豪に喰らいついてくれるはずで、それを統率するジャカの雄姿にも期待だ(データは『WhoScored』より)。