ユナイテッド戦ではアシストを記録している

近年マンチェスター・シティのウィークポイントは左サイドバックであり、他のポジションほど充実していない。昨季はカイル・ウォーカー、ジョアン・カンセロ、オレクサンドル・ジンチェンコの3人で2つのポジションをローテーションしており、プレミアリーグは優勝、CLでは4強入りを果たした。

今夏の移籍市場では左SBが補強ポイントであり、当時ブライトンのマルク・ククレジャが候補であった。しかしブライトンの高すぎる要求にシティは手を引き、ククレジャはチェルシーへ。シティはジンチェンコを手放し、アンデルレヒトからセルヒオ・ゴメスを獲得した。

バルセロナの下部組織で育ち、アンデルレヒトではシティのレジェンドであるヴァンサン・コンパニの指導を受けたゴメス。本来は攻撃的なMFだが、コンパニに左SBへコンバートされ、シティでもSBとしてプレイしている。

6-3と大勝したマンチェスター・ダービーではこのゴメスに出番が回ってきた。右SBとして先発したカイル・ウォーカーが負傷交代でピッチを去ると、カンセロを右に回し、左にゴメスを投入した。投入直後は緊張からかゲームに入れていなかったが、時間が経つにつれて自身の強みを発揮するようになり、63分には縦パスからアーリング・ハーランドの左ポスト直撃弾の起点を作っている。続く64分の場面では素晴らしいオーバーラップから左サイドで高い位置を取り、ゴール前にクロスを供給。これをハーランドが合わせゴメスにアシストが付いた。終盤にはイルカイ・ギュンドアンに代わってアンカーを務める場面もあり、ゴメスのユーティリティ性が発揮されている。

このゴメスの当面の目標は前任者であるジンチェンコ越えだろう。他のポジションから左SBにコンバートされるなどキャリアは似ており、ジョゼップ・グアルディオラから任されたタスクはほぼ同じだ。

ウォーカーの怪我の状態ははっきりと報じられていないが、今後の日程を見る限りペップは無理をさせないだろう。17日こそリヴァプールと対戦するが、それまではCLコペンハーゲン戦、リーグでサウサンプトンと戦い、再びコペンハーゲンとCLでぶつかる。CLグループステージは2連勝と幸先良いスタートを切っており、3節は控え中心にメンバーを組むと予想される。

ゴメスはここでアピールしたい。ビルドアップへの関与、攻撃時のクオリティは申し分ないが、やはり守備強度が足りず、ユナイテッド戦ではアントニーに強烈なミドルシュートを打たせてしまった。守備の意識をプレミア仕様にアップグレードする必要があり、それができればジンチェンコ越えに一歩近づくだろう。