いぶし銀なカルバハルも世界最高級SB

最近のサッカー界では攻撃的なサイドバックが目立っている。アシスト数が注目を集めてきたリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドや、爆発的なスピードを持つパリ・サンジェルマンのアクラフ・ハキミ、バイエルンのアルフォンソ・デイビス、ミランのテオ・エルナンデス、高い技術を誇るマンチェスター・シティのジョアン・カンセロなど、彼らはチャンスメイクでも中心的な役割を果たす。

しかし、攻撃力だけでサイドバックの優劣をつけることはできない。サイドバックにとって最も重要な仕事は守備と語るのは、レアル・マドリードの右サイドバックを務めるダニエル・カルバハルだ。

カルバハルは長くレアルの右サイドを守ってきた選手で、アーノルドやハキミに比べると攻撃面は地味かもしれない。だが、守備面は1対1の対応を含め安定している。ここはアーノルドやカンセロといったライバルを上回るものがあるはずだ。

「現代のフットボールではサイドバックもより攻撃的な役割をこなしているね。でも、サイドバックは最終ラインの一部だ。まずは守備の仕事が最初で、その次に攻撃がある。個人的には得点数やアシスト数をもっと増やす必要があるとは感じていない。正しい決断を下したいし、バランスが重要なんだ」(スペイン『as』より)。

レアルのサポーターはカルバハルの実力を誰よりも理解しているはずで、昨季からチームの状態も悪くない。カルバハルが何か派手なドリブルやパスを繰り出す必要はないのだろう。

近年は怪我もあったが、コンディションが整っている時のカルバハルは世界トップクラスのサイドバックだ。それだけの評価を得ているのは、守備を中心にバランス良いパフォーマンスを継続しているからだろう。