ペップの指導次第でどこまで進化するか

近年マンチェスター・シティが抱えている問題の一つに主力選手の不透明な去就がある。ポルトガル代表のベルナルド・シウバのことであり、今夏の移籍市場でも終盤までバルセロナ行きがささやかれていた。当時のバルセロナは「レバー」を引いて資金を調達しており、ロベルト・レヴァンドフスキやジュール・クンデといったスターを乱獲している。そのためB・シウバを引き抜かれる可能性もあったが、結局オファーなく長い夏が終わった。

それでもB・シウバはシティを離れたいと考えており、クラブが納得するオファーがあればシティは手放すことになる。それがバルセロナなのかパリ・サンジェルマンなのか分からないが、今冬の移籍市場、もしくは来夏の移籍市場で実現する可能性はある。シティはB・シウバに新契約を用意しているようだが、後釜を探すことも頭に入れておくべきだろう。

英『THE SPORTSMAN』はその候補の一人にレスター・シティのジェイムズ・マディソンの名前を挙げている。2018年からレスターでプレイし現在は10番を背負っているマディソン。今季レスターは不調だが、マディソンは好成績を残しており、リーグ戦では6ゴール2アシストと素晴らしい数字を残している。

マディソンは中盤にサイド、トップ下、シャドーと様々なポジションでプレイすることができ、直近のシティ戦ではシャドーで起用された。守備に追われる時間がほとんどだったが、その中でもパスから攻撃を活性化させており、5本のキーパスを記録している。

シティでのB・シウバのタスクは特殊であり、攻撃にも守備にも関わる。自陣で体を張り、パスやドリブルでビルドアップを助け、アタッキングサードでは違いを見せ得点に関与する。

マディソンはB・シウバと同タイプの選手ではないが、そもそも市場でポルトガル代表MFと同タイプの選手を探すこと自体が間違っている。B・シウバもモナコ時代はサイドから攻撃を活性化させるウイングであり、シティに来てインサイドハーフでプレイするようになった。ペップの指導が加わって特殊性を身に着けており、マディソンがB・シウバのように進化する可能性はあるだろう。

英紙はマディソンの才能を疑っていないが、獲得する際の価格が障壁になると主張している。同紙では「イングランド税」と呼んでおり、ホームグロウン枠で数えられる選手が市場で価格がより高額になってしまう現象のことだ。ジャック・グリーリッシュがその最たる例で、1億ポンドは高すぎた。

トッテナム行きの可能性が浮上しているマディソン。レスターでの活躍は圧倒的であり、今後はどのクラブでプレイすることになるのだろうか。