ザルツブルク戦はT・エルナンデスの推進力がミランに流れを引き寄せた

引き分け以上が必須だった3日のレッドブル・ザルツブルク戦で勝利をあげ、9シーズンぶりのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出を決めたミラン。この試合で主人公を演じたのは2ゴール2アシストを記録したFWオリヴィエ・ジルーだったが、第2の主人公はDFテオ・エルナンデスということで間違いなさそうだ。
 
ザルツブルク戦のジルーは14分にMFサンドロ・トナーリのコーナーキックをヘディングで沈め、ミランに先制ゴールをもたらした。さらにその後、MFラデ・クルニッチのゴールをアシストし、FWラファエル・レオンのクロスから3ゴール目をゲット。仕上げにFWジュニオール・メシアスのゴールをお膳立てするなど、大車輪の活躍を見せた。
 
伊『Gazzetta dello Sport』は、そんなジルーに対して評価点8をつけており、マン・オブ・ザ・マッチにも選出している。ところがジルーと同じ8点を与えられた選手がもう1人。左サイドから幾度となくチャンスを作り出したT・エルナンデスだ。
 
この試合のT・エルナンデスは試合開始直後の3分に、いきなり先制かというシーンを作り出している。左サイドをフリーで駆け上がると、最前線でボールを収めたFWアンテ・レビッチからパスを受け、1タッチで大きく前進。ボックス内に侵入するかしないかというところで左足を振り抜き、右ポスト直撃のシュートを放った。
 
さらに26分、今度は低い位置からドリブルで持ち上がると、3分のシーンと同様の位置でシュートを放っている。これはキーパーの正面に飛んだものの、ジルーがこぼれ球に反応。残念ながらオフサイドの判定でノーゴールとなったが、再びT・エルナンデスが可能性を感じさせる場面を作り出した。
 
66分にはクロスからもチャンスを創出。左サイドにてフリーでパスを受けたT・エルナンデスは、低くて早いボールを中央へ送る。FWラファエル・レオンがダイレクトで合わせたものの、これはクロスバーに直撃し、惜しくもゴールとはならなかった。
 
いずれもゴールには結びつかなかったものの、左サイドからザルツブルクを脅かし続けたT・エルナンデス。ミラン専門サイト『Pianeta Milan』によれば、現役時代にナポリやパルマ、チェルシーなどで活躍したジャンフランコ・ゾラ氏もこの試合のT・エルナンデスを称賛している。
 
「今やもう、テオは目新しい存在ではない。彼は絶対的な存在で、攻撃に参加すれば壊滅的なダメージを与える。彼は本当に優秀だ」
 
T・エルナンデスとレオンのいる左サイドはミランの最大の武器となっており、3-0で敗れたCLのアウェイ・チェルシー戦はT・エルナンデスを負傷で欠いていたことも大きかった。ミランは決勝トーナメントで再びチェルシークラスの強豪と戦うはずであり、そこで躍動するT・エルナンデスの姿に期待だ。