期待通りのキャリアとはなっていない

エリック・テン・ハーグが監督に就任し、マンチェスター・ユナイテッドにはポジティブな話題が増えた。直近のアストン・ヴィラ戦には残念ながら敗れてしまったが、マーカス・ラッシュフォードの復活やリサンドロ・マルティネスら新戦力のフィットなど間違いなく調子は上向いている。

しかしテン・ハーグ就任当初の期待感を現状継続できず、チーム内で居場所を失ってしまっている選手がいる。ドニー・ファン・デ・ベークだ。

フレンキー・デ・ヨングやマタイス・デ・リフトらと共にアヤックスで名を揚げ、2020年にユナイテッドにやってきたファン・デ・ベーク。しかしトップ下にはブルーノ・フェルナンデスがおり、継続した出場機会は与えられず、昨季はエヴァートンへのローンを経験している。

ファン・デ・ベークがユナイテッドで活躍できない理由について彼を使いこなせる指揮官がいないといった意見があり、アヤックス時代の恩師であるテン・ハーグの就任はファン・デ・ベークにとって復活のチャンスとなったはずだ。

しかし新シーズンが始まり数カ月経過した段階で、リーグ戦でのプレイタイムはわずか85分しかない。B・フェルナンデスに代わってアストン・ヴィラ戦には先発出場したが、66分までしかプレイできず、ボールタッチは18回とチームに溶け込むことはできなかった。試合後英『90min』での評価はチーム最低点となっている。

「彼のベストポジションは相手のボックス内で能力を発揮すること。ストライカーの背後でパスを出すことだ。彼は正しいポジショニングをするための嗅覚が優れている」

以前テン・ハーグはファン・デ・ベークについてこのように語っているが、英『The Athletic』では出場機会の低下からこの嗅覚が衰えていると分析する。それを自ら証明することになったのがアストン・ヴィラ戦でのパフォーマンスであり、B・フェルナンデスの代役を務めることはできなかった。

今後もファン・デ・ベークは少ないながらも出場機会を得られるといえるが、この状況を打破するにはピッチ内外での強度を高める必要がありそうだ。