今季のフラムをミトロビッチと共に支えている

近年のプレミアリーグは昇格組が躍進する傾向にある。18-19シーズンのウルブズに始まり、20-21シーズンはリーズ・ユナイテッドがマルセロ・ビエルサ監督のもとでプレミアに旋風を巻き起こした。昨季はブレントフォードがそうで、今季はここまで9位と奮闘するフラムがその枠に収まる。

近年はプレミアリーグと2部のチャンピオンシップを行き来するエレベータークラブとなってしまっているが、2021年にマルコ・シウバが就任すると、昇格を成功させて今季はプレミアを舞台に戦っている。

2部時代と同様にフラムは攻撃力が武器となっている。ここまで14試合で23ゴールを記録しており、これはマンチェスター・ユナイテッドやブライトン、チェルシーよりも多い数字だ。

その中心にいるのがセルビア代表のアレクサンダル・ミトロビッチで、昨季は2部で43ゴールと異次元の数字を残している。今季その勢いを継続しており、12試合9ゴールと得点ランキングではアーリング・ハーランドとハリー・ケインに次ぐ好成績である。

ここまでのフラムは昨季と同じだが、今季大きく変わったポイントがある。それがファビオ・カルヴァーリョの移籍だ。現在リヴァプールでプレイするカルヴァーリョは昨季フラムでプレイしており、不動のトップ下として10ゴール8アシストを記録している。ミトロビッチと共に頼れる得点源として輝いていたが、リヴァプールに引き抜かれてしまった。

そこでフラムは代役を獲得しており、それがMFアンドレアス・ペレイラである。マンチェスター・ユナイテッドユース出身のプレイヤーであり、トップチームデビュー後は多くのチームにレンタルに出されている。今夏フラムでイングランド復帰を果たしており、話題となった。

ペレイラは話題だけでなくしっかりと数字を残している。カルヴァーリョの代役としてトップ下を務めており、リーグ戦では14試合で2ゴール4アシストを記録。直近のマンチェスター・シティ戦では得たPKを確実に沈めている。スタッツは素晴らしくここまでのキーパス数34回はシティのケビン・デ・ブライネ(45回)に次ぐリーグ2位の好成績だ。

「本当に完璧だったよ。マルコ・シウバが僕に電話をかけてきて『君のプレイスタイルは僕が好きなものだし、サッカーに対する考え方も同じだからここに来て欲しい』と言ったんだ。フラムのようなビッグクラブで、プレミアリーグでプレイすることで、自分がどんな選手であるかを示すことができる」

英『The Athletic』ではペレイラがフラム移籍について当時の状況を語っている。指揮官本人から連絡があったようで、それが決め手となったようだ。

シウバの考えは当たっており、ペレイラは今では欠かせないMFとしてチームに貢献している。当時は獲得に疑問を呈す声もあったが、その指摘は的外れだったといえる(データは『SofaScore』より)。