改めて浮き彫りになったファン・デ・ベークの力不足

直近の公式戦3試合連続で先発出場したマンチェスター・ユナイテッドのMFドニー・ファン・デ・ベーク。せっかくのチャンスを活かすことはできなかったが、エリック・テン・ハーグ監督は彼がまだマンUで向上できると考えているようだ。
 
2020年9月にアヤックスからマンUへ移籍したものの、オーレ・グンナー・スールシャール元監督の下ではあまり出番を得ることができなかったファン・デ・ベーク。昨季はシーズン後半からエヴァートンへローンで移籍していた。
 
マンUに戻った今季はチームの指揮官がアヤックス時代の恩師であるテン・ハーグ監督に代わったこともあり、ファン・デ・ベークの再起が期待された。負傷などが重なり、最近まではあまり出場機会がなかったものの、4日に行われたヨーロッパリーグのレアル・ソシエダ戦、6日に行われたプレミアリーグのアストン・ヴィラ戦、11日行われたカラバオカップのアストン・ヴィラ戦で3試合連続のスタメン入り。トップ下としてプレイしたが、試合から消えてしまう時間も多く、インパクトを残すことはできなかった。
 
恩師の下でも立ち位置を確保するのが難しいとなれば、再びローンで移籍するのも1つの手だが、英『Manchester Evening News』によれば、テン・ハーグ監督はそれを否定している。ファン・デ・ベークがマンUで戦力となることをまだ期待しているようだ。
 
「彼のローン移籍には意味がないと思う。この環境で戦って自分の力を証明するか、出て行くかのどちらかだ。でも私が思うに、彼にはまだ道があると思う」
 
「ソシエダ戦やヴィラ戦のパフォーマンスを振り返ると、私が10番の選手にいてほしいと思うポジションに彼はいてくれる」
 
「(プレイメイカータイプの10番ではなく)彼はポジショニングやストライカーとの連動、特に9番(センターフォワード)とのコンビネーションに優れている選手だ。ポジショニングや、ポゼッションしている時とそうでない時の予測にも優れている。この前の試合でも満足のいく動きを見せてくれた」
 
「しかし、彼はゴールランキングやアシストランキングに名を連ねていないし、もっとうまくやれると思う。まだ自分の限界に達していないし、過去にはもっと良い状態の彼を見てきた。ポジショニングの面で彼はかなりうまくやっていると思うけど、スピードやインテンシティの面で進歩を遂げなければならない」
 
ファン・デ・ベークが持ち味を発揮できるようになれば、トップ下のポジションで攻撃の中心を担うMFブルーノ・フェルナンデスの負担を軽減させられるようになり、マンUの攻撃のバリエーションも広がる。彼の放出や新たなトップ下候補の出現などがない限り、テン・ハーグ監督はその可能性を探っていくのだろう。