カタールW杯前、最後の試合となった

14日、プレミアリーグ第16節フラム対マンチェスター・ユナイテッドの一戦が行われた。ホームのフラムはチーム得点王アレクサンドル・ミトロビッチを負傷で欠いたが、今夏にマンUからフラムへと移籍したアンドレアス・ペレイラが好調。彼にとっては古巣対戦であり、かつてのチームメイトに成長した姿を見せつける絶好の機会となった。
 
一方のマンUはクリスティアーノ・ロナウドとジェイドン・サンチョが体調不良、アントニーが負傷によりメンバー外に。さらに、右サイドバックのディオゴ・ダロトが累積警告で出場停止となり、普段は左SBを務めるタイレル・マラシアが代役を務めた。
 
試合は序盤からフラムがマンUを押し込む展開となった。最初のシュートは5分。左SBのアントニー・ロビンソン、左ウイングのウィリアンで左サイドを崩すと、ボックス内でパスを受けたカルロス・ヴィニシウスがシュート。これはデ・ヘアが倒れ込みながら足でセーブした。
 
しかし、先制点を奪ったのはマンUだった。14分、カゼミロのタックルからエリクセンへ繋がると、前線でパスを受けたマルシャルがドリブルでタメを作る。そして、左サイドを駆け上がったブルーノ・フェルナンデスへボールが渡り、彼からの折り返しをエリクセンがきっちりと押し込んだ。
 
マンUにリードを許したフラムはその後もアグレッシブに同点弾を狙う。特にウィリアンやロビンソンを中心に左サイドから攻め立て、右SBに不慣れなマラシアを苦しめる。また、右サイドのハリー・ウィルソンも積極的に中央のC・ヴィニシウスへクロスを送ったが、ゴールには結びつかなかった。
 
後半に入ってからもフラムの勢いは止まらない。52分、ウィルソンの右サイドからのクロスをC・ヴィニシウスがゴール前で収めると、振り向きざまにシュート。これはダビド・デ・ヘアが見事にストップした。
 
この流れで得たコーナーキックから、フラムが立て続けにチャンスを作る。トム・ケアニーが左足でクロスを上げると、ティム・リームがフリーでヘディングシュート。これもデ・ヘアがファインセーブでゴールを死守した。
 
ターニングポイントとなったのは59分の選手交代。フラムはハリー・ウィルソンに代えてダニエル・ジェイムズを投入。彼はそのまま右WGのポジションに入った。
 
すると61分。ウィリアンが左サイドをドリブルで持ち上がり、バイタルエリアでタメを作る。オーバーラップしたケアニーがグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前に走り込んだD・ジェイムズが詰め、フラムが試合を振り出しに戻した。
 
その後もケアニーのクロスからD・ジェイムズがヘディングでシュートを放ったり、ジョアン・パリーニャがコーナーキックの流れからオーバーヘッドシュートを打つなど、フラムの選手たちがマンUゴールを脅かす。
 
流れを変えたいマンUは72分、マルシャルに代えて18歳のアレハンドロ・ガルナチョをピッチに投入。左WGのマーカス・ラッシュフォードがセンターフォワードへポジションを移し、ガルナチョが左WGに入った。
 
スタミナ満タンのガルナチョは、出場直後から積極的に仕掛ける。右SBのボビー・デコルドバ・リードや中盤のパリーニャに抑えられてしまったが、場内の雰囲気を変えることには成功した。
 
そこから試合は一進一退の攻防が続き、後半アディショナルタイムに突入。引き分けで終わるかに思われたが、93分、ガルナチョが大仕事をやってのける。左サイドのタッチライン際でエリクセンからのパスを受けると、再びエリクセンに預けてガルナチョはボックス内に侵入。リターンパスを左足ワンタッチでゴール右隅に流し込み、劇的な決勝弾を決めてみせた。
 
内容で言えば互角、むしろフラムが押している印象を受ける一戦だったが、マンUの勝負強さが光った。途中出場から試合を決めたガルナチョは、4日に行われたヨーロッパリーグのレアル・ソシエダ戦でも決勝ゴールを決めており、直近の公式戦4試合で2ゴール2アシストという好成績を残している。W杯終了後も彼の活躍には期待できそうだ。
 
 
フラム 1-2 マンチェスター・ユナイテッド

[フラム]
監督/マルコ・シウバ
 
GK
ベルント・レノ
 
DF
アントニー・ロビンソン
ティム・リーム
イッサ・ディオプ
ボビー・デコルドバ・リード
 
MF
ジョアン・パリーニャ
トム・ケアニー
ウィリアン
アンドレアス・ペレイラ
ハリー・ウィルソン
 
FW
カルロス・ヴィニシウス
 
交代出場
59分 ハリー・ウィルソン→ダニエル・ジェイムズ
92分 トム・ケアニー→ジョシュ・オノマー
 

[マンチェスター・ユナイテッド]
監督/エリック・テン・ハーグ
 
GK
ダビド・デ・ヘア
 
DF
ルーク・ショー
リサンドロ・マルティネス
ヴィクトル・リンデロフ
タイレル・マラシア
 
MF
クリスティアン・エリクセン
カゼミロ
マーカス・ラッシュフォード
ブルーノ・フェルナンデス
アントニー・エランガ
 
FW
アントニー・マルシャル
 
交代出場
55分 アントニー・エランガ→スコット・マクトミネイ
72分 アントニー・マルシャル→アレハンドロ・ガルナチョ
 
 
[得点]
フラム
61分 ダニエル・ジェイムズ
 
マンU
14分 クリスティアン・エリクセン
93分 アレハンドロ・ガルナチョ