ベテランになってからも成長中

4年前のFIFAワールドカップ・ロシア大会を制したフランス代表では、アントワーヌ・グリーズマンとキリアン・ムバッペが得点源となっていた。2人の活躍があればこその優勝だったが、最前線で彼らをサポートしたオリヴィエ・ジルーのことも忘れてはならない。

ロシア大会でのジルーは無得点で大会を終えており、数字だけ見ればセンターフォワードとして物足りない。だが、前線で体を張り続けたジルーの貢献は数字に表れない大きさがあった。ジルーのポストプレイがあればこそグリーズマンとムバッペが活きたのだ。

そして迎えたカタール大会。年齢的にジルーは4年前がラストのワールドカップでもおかしくなかったが、ジルーはこの4年間も足を止めなかった。チェルシーでの活躍を経て、現在所属するミランでは昨季のスクデットにも大きく貢献。

連覇を目指す今季はリーグ戦でここまで5ゴール、決勝トーナメント進出を決めたチャンピオンズリーグでも4ゴールを記録しており、36歳を迎えたジルーはまだ成長を続けている。そのフォームは4年前よりも上なのではないか。

今回のカタール大会では当初カリム・ベンゼマもメンバーに名を連ねており、バロンドール受賞者のベンゼマがフランスのセンターフォワード1番手候補だった。ジルーはあくまでもバックアッパーだったが、ベンゼマが大会直前に離脱。グループ初戦となったオーストラリア戦では再びジルー、グリーズマン、ムバッペの3人が揃って先発することになり、4年前から攻撃ユニットは継続されることになった。

ベンゼマ離脱は大きな痛手だが、ジルーはオーストラリア戦でいきなり2ゴールを記録。4年前より成長した姿をいきなり見せることになり、チームも4−1で快勝している。その貢献度はベンゼマにも負けていないはずで、ジルーがクラブで好調を維持していることもフランス連覇への希望となりそうだ。